ハーフタイムデーに寄せて:まつり堂模型店 2025年前半の歩みと、これから
2025/06/30
ハーフタイムデーに寄せて:まつり堂模型店 2025年前半の歩みと、これから
6月30日。
一年の折り返しにあたるこの日は「ハーフタイムデー」として、前半の振り返りと後半の目標を考えるきっかけにぴったりです。
そんな節目の日に合わせて、まつり堂模型店の2025年前半を振り返り、そして後半へ向けた思いをお伝えしたいと思います。
小さなお店だからこそ実現できる品ぞろえや接客を大切に、当店は日々取り組んできました。
スケールモデルでは、店長自身のセンスに合う「これぞ」という製品を積極的に仕入れ、なおかつ新製品も逃さずキャッチしてきました。
量販店とは一味違う、個性の光る品ぞろえが「ここに来ると必ず面白いものがある」とお客様に感じていただける結果につながり、
一定層の支持をしっかり獲得できたと実感しています。
“模型好きに刺さる店”を目指す当店として、とても励みになる半年でした。
美少女プラモデル(美プラ)の分野では、「世界一の品揃え」を掲げてラインナップを充実させてきました。
とはいえ、メーカーの出荷状況や流通事情で新製品の入荷が想定通りにいかず、
お探しのキットをお渡しできなかったお客様も少なくありませんでした。
話題作ほど瞬間的に完売してしまうため、欲しい方に行き届かない悔しさを何度も感じました。
この課題については後半で改善を図り、よりお客様の期待に応えられるよう努力を続けていくつもりです。
鉄道模型については、この半年間、思いのほか苦戦を強いられました。 予想以上に当店の商圏における鉄道模型人口が少ないことに気づき、
正直なところ、ここは大きな誤算だったと言えます。
ただしNゲージの魅力自体が薄れたわけではなく、むしろ全国には熱心なファンが多いジャンルです。
今後は店頭だけでなく、今まで以上に通販に力を入れ、広い地域の鉄道模型ファンの方々に向けて魅力を届ける方向へ舵を切っていく必要があると痛感しています。
塗料に関しては、半年をかけてかなり面白い売り場ができあがりました。
量販店では取り扱いづらい、珍しくて個性の強い塗料や、新しいブランドの塗料を積極的に仕入れたことで、
「試してみたくなる塗料が揃っている」と言っていただける売り場を実現できたと思います。
さらに、実際にお客様に試していただく体験型の販売を重ねることで、塗料の可能性を広げるお手伝いができました。
「こういう塗料は初めてだけど、試せてよかった」という声をいただくたびに、手間をかけて仕入れた甲斐があったと感じています。
工具についても、話題の商品が一気にブレイクすることが何度かありました。
しかしブームに流されるだけでなく、本当に長く使っていただける良い工具を紹介し続ける姿勢を貫けたのは大きな成果です。
地道に紹介してきた工具がしっかりと売れ、リピート購入につながるなど、当店ならではの「信頼できる工具」のイメージを築けた半年でした。
派手さはないけれど、確実にお客様の制作環境を支えられるような品ぞろえを目指し、後半も継続していきたいと思います。
こうして振り返ると、たくさんの挑戦と学びがあった半年でした。
限界にぶつかった部分もあれば、新しい道が見えてきた部分もあります。
何より、お客様から寄せられた「ありがとう」「面白かった」というお声が、まつり堂模型店にとっては最大の原動力です。
後半も、模型の面白さをさらに広げるために、新たな仕入れ・イベント・情報発信に取り組みながら
皆さまと一緒に歩んでいければ幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。