まつり堂模型店

プラモデルと鉄道模型、その“余白”を楽しむ心

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プラモデルと鉄道模型、その“余白”を楽しむ心

プラモデルと鉄道模型、その“余白”を楽しむ心

2025/07/06

プラモデルと鉄道模型、その“余白”を楽しむ心

こんにちは。まつり堂模型店です。
2025年も折り返し地点に入りました。
この半年、模型店という現場に立ちながら感じたのは、ホビーの世界を支えているのは「余白を楽しむ人たち」だということです。

■ 完璧じゃないから面白い

模型に限らず、何かをつくる趣味はどうしても
「うまく仕上げたい」
「失敗したくない」
という気持ちが先に立ちます。

SNSでは完成度の高い作品が目を引きますし、つい比較してプレッシャーを感じることもあると思います。

でも、実際にお店でお客様のお話を聞くと
「これ、ちょっと曲がったけど味があるって思って気に入ってます」
「子どもと一緒に作ったから思い出になったんです」
といった声がたくさんあります。

上手・下手を超えた“余白”があるからこそ、模型は面白い。 完璧じゃないことを楽しむ余裕こそが、ホビーの醍醐味なのかもしれません。

■ 進化と高価格のはざまで

鉄道模型の世界も、プラモデルの世界も、ここ数年で一気に精密度が上がりました。

例えばTOMIXのC57-180のように2万円を超えるNゲージも珍しくなくなり、その再現度には目を見張るばかりです。

プラモデルでも、美少女系をはじめとした完成度の高いキットが次々と登場し、「そのまま作っても十分」という声が増えています。

その一方で、あまりにも完成度が高いと 「自分で手を加える部分がない」 と物足りなさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 私は、そこにこそ“余白”を楽しむ視点が大事だと思っています。

■ フレームアームズ・ガールの布服に見る「余白」

最近の例でいえば、
フレームアームズ・ガールのグランデスケール版(1/6サイズ相当の轟雷さんやイノセンティアちゃんなど)に布のドール服を着せる遊びが静かに流行り始めています。

プラスチックの可動フィギュアに布の衣装を合わせるのは、メーカーの公式商品には無い発想です。

でも「こんな服を着せたら可愛いんじゃないか」「動かしたらどうなるかな」というアイデアが、小さな空白を埋め、新しい楽しみ方を生んでいるわけです。 こうした工夫の中にこそ、ホビーの醍醐味が詰まっていると感じます。

■ “余白”を埋めるのは自分

完成された模型にさらにウェザリングをかけたり、別のパーツを組み合わせたりする。
これも立派な「余白を埋める」遊び方です。

自分なりの色を乗せたり、道具を工夫したり、他の人が思いつかないようなスタイルを加えたりすることで、唯一無二の模型作品が生まれます。

そのために必要なのは、大げさな技術ではなく「自分でやってみよう」という気持ちだと思います。
そしてその気持ちを応援するのが、模型店としての役目でもあります。

■ 下半期に向けて

後半は、そうした「余白」を埋める楽しさを皆さまと共有できる場を増やしたいと考えています。

そしてまつり堂模型店は、プラモデル・ドール・鉄道模型という3本柱を総合的に扱うお店だからこそ、 その境界を飛び越えて「余白を埋める遊び方」を提案できると自負しています。

模型もドールも鉄道模型も、自由に混ぜながら、皆さまの“こうしたい”を叶える場所でありたいと思います。 模型は、買ったら終わりではなく、むしろそこから始まる趣味です。 自由に考え、自由に失敗し、自由に仕上げる。 その面白さを一緒に味わっていけたらうれしいです。

2025年上半期も、まつり堂模型店をご利用くださった皆さまに心より感謝申し上げます。
下半期も、どうぞ一緒に「余白を楽しむ」模型ライフを送りましょう。

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