店舗経営の難しさ ~イベント支援編~
2025/08/05
店舗経営の難しさ ~イベント支援編~
先日、まつり堂模型店は、とある自動車業界のイベントにおいて、プラモデルの面から協力を行いました。
内容としては、子どもたちが実際にスケールモデルの自動車を組み立てる体験会で、そのためのプラモデルを大量に納品し、私とモデラーメイド・ねろこさんが現地でサポートにあたりました。
売り上げも貢献も、うれしかった
まずお伝えしたいのは、模型を大量にご注文いただけたこと、本当にありがたかったということ。
スケールモデルの在庫がまとまって動いたのは、店舗としても嬉しい出来事でしたし、それが子どもたちの笑顔に繋がったのなら、なおのことです。
無料で配られたキットを、子どもたちが楽しそうに組んでいる姿を見て、
「プラモデルっていいな」
「また作ってみたい!」
という声を聞いたとき、こちらまで嬉しくなってしまいました。
現地支援という“もう一歩踏み込んだ社会貢献”
このイベントでは、旅費を主催者側でご負担いただいたうえで、店主とねろこさんが現地入りし、2日間にわたり80名以上の子どもたちのプラモデル作りを支援しました。
軽い気持ちで「やりますよ」とお引き受けしましたが、想像以上にハードでした……。
2日間、ノンストップでの作業支援。
体力も声も持っていかれて、イベント終了後はふたりともヘロヘロ。
売り上げゼロの5日間に、現実がのしかかる
そして、ここが正直なところですが……
イベント期間中は店舗を閉めざるを得ず、5日間にわたり、売り上げはゼロ。
“子どもたちの笑顔”と“空っぽのレジ”が頭の中で交差して、
「これは本当に、店として正しい選択だったのか?」
と、子どもたちのプラモデル作りを手助けしながら、頭の中ではそんなことを考えていたのも事実です。
イベントとしては大成功。経営としては大失敗。
そんな印象が残ったのも、また事実です。
でも、後悔はしていません
私たちは、この仕事を「商売」だけではなく、文化の継承や社会とのつながりの手段だとも思っています。
未来のモデラーたちに、「プラモデルって楽しいんだ」と思ってもらえるなら、それは本望です。
だから、社会貢献をやめるつもりはありません。
むしろ、これからも積極的に続けていきたいと考えています。
ただ、次回からは、「支援と収益のバランス」をもっとしっかり考える必要がある、と強く感じました。
会社員からの転身、今は「失敗の中での学び」
私はもともと会社員。経営のイロハも知らずに、勢いと情熱で模型店をはじめました。
だからこそ今は、一つずつ失敗しながら、修正して、改善して、前に進むしかありません。
イベントのやり方も、旅費以外の経費負担の在り方も、店を閉めずに協力できる方法も、今回の失敗をきっかけにして、これから考えていくつもりです。
最後に
社会貢献の「やりがい」と、店舗経営の「現実」。
その間で揺れる気持ちもありますが、まつり堂模型店は、模型の楽しさをもっと広く届けるために、これからも挑戦を続けていきます。
ご来店くださるお客様の「出張おつかれさま」の一言や、SNSでの反応が、そんな日々の支えになっています。
これからも応援よろしくお願いいたします。