模型店と“長話のお客様”問題
2025/08/31
模型店と“長話のお客様”問題
模型店という場所は、買い物だけではなく「趣味の話を楽しむ場」でもあります。
私自身、プラモデルや鉄道模型の話題で盛り上がる時間は大好きですし、そこから新しい情報や発見が生まれることもあります。
ところが最近、当店にいらっしゃるお客様の中に、とてもお話好きな方々が何人かおられます。
お話の内容は――
・かつて勤めていた会社でのポジションのお話
・自分は実は裕福なんだというアピール
・「○○さんと知り合いだ」という有名人エピソード
……などなど。
興味深いといえば興味深いのですが、残念ながら模型とは一切関係がないのです。
しかも、そういったお話好きの方々に限って、1時間以上も熱弁をふるった挙げ句、何も買わずに颯爽と帰られる……。これではまるで「模型店」ではなく「昔話喫茶店」になってしまいます。
■なぜ困るのか
もちろん会話自体は嫌いではありません。ただ、こうした長話が重なると――
他のお客様への接客ができなくなる
お客様がいないときに本来やるべき棚整理や在庫チェックができない
従業員が長時間拘束されるのに、売上はゼロ
という、模型店経営としてはなかなか悩ましい状況になります。しかも一度だけではなく、何度も繰り返し来店され、何度も繰り返し同じお話しをされるので、これはもう「趣味の店」ではなく「無料のサロン」になってしまいそうです。
■店長のお願い
当店は「模型の楽しさを語り合う場」でありたいと考えています。プラモデルのこと、鉄道のこと、ウォーハンマーのこと、ドールのこと……そうした「ものづくり」に関する話題なら、ねろこさんも店長も大歓迎です。
しかし「自分は昔すごかった」というお話を延々と続けられると、残念ながら店内の空気は固まってしまいます。
模型店は自慢話の舞台ではなく、“模型そのものが主役”のステージであってほしいのです。
というわけで、模型に関係のない自慢話を長時間されるお客様には、まことに勝手ながら来店をご遠慮いただけますと幸いです。
私たちは、すべてのお客様に快適に模型を楽しんでいただける空間を目指しています。そのために、ほんの少しだけ、ご理解とご協力をお願いいたします。