プラモデルは老後の楽しみじゃない! ─ 還暦店長おびおの“今すぐ組め”宣言
2025/12/09
店長おびおが還暦になって気づいた衝撃の真実
「プラモデル? 今は仕事が忙しいし、老後の楽しみに取っておくわ!」
——そんな声、まつり堂模型店でもよく聞きます。
しかし今年、めでたく還暦を迎えた店長おびおは、声を大にして言いたい。
「違う! プラモデルは今組め、すぐ組め!!」
◆ 還暦を迎えてわかった“残酷なリアル”
若い頃は思うんですよね。
「定年退職したら、朝から晩までプラモデル組んで過ごそう」
「老後に積みプラを崩していくんだ」
と。
ですが、60歳を超えると、想像以上にいろんなことが“変わる”んです。
ここからは、店長おびおの実体験に基づく、ちょっと切なくて笑える(いや笑えない)真実をご紹介します。
● その1:目が見えない
60を過ぎるとですね……
ピンセットの先がどこをつまんでいるかわからない。
ランナーのパーツ番号が読めない。
取説の細かい図が判別できない。
たまにあるじゃないですか、
説明書に「→ここを切る」みたいな1mmの矢印。
あれ、矢印ごと消えます。
● その2:小さなパーツがつまめない
10代 → ナノブロックを指でつまめる
40代 → 1/144のバーニアをつまめる
60代 → つまめない
これはほんと笑えません。
じょうずにつまめないからパーツを落とす
→ 床に落ちる
→ どこかに弾む
→ 目が見えないから永久に見つからない
まつり堂模型店の床には、いまだ行方不明の1/144の手首が生息しています。
● その3:根気が続かない
昔の自分はこうでした:
「今日はHGを一日で一気に完成させるぞ!」
今の自分はこうです:
「ランナーから切り出してゲート処理しただけで今日は終わり」
いや、本当に。
“やる気が途切れるスピード”が 接着剤の硬化より速い。
◆ だからこそ言いたい
「プラモデルは老後の楽しみ」ではなく
“今この瞬間”の楽しみです!
プラモデルは、
目がよく見えて、
手先が動いて、
気力も体力もある時代だからこそ
最高に楽しめるホビーなのです。
「定年したらゆっくり作る」
それは幻想です。
店長おびおが還暦になって実感した真実は、これ。
作る気があるのなら・・・
🔥 今組め。すぐ組め。積むな。作れ。🔥
未来のお前(60代)は、今のお前ほど器用じゃない。
積みプラの箱を見て
「時間あるときに作ろう」
なんて言っているそこのあなた。
今日がその日です。
箱を開けて、・・・こらっ!! そこのあなた!! そっと閉じるな!!!
ニッパーを握って、
まずは胸部パーツ1個だけでも組んでみてください。
その一歩が、未来のあなたの“作っておけばよかった後悔”を確実に減らします。
◆ 最後に
還暦店長おびおは、ある日はホビーグラススリムをかけて、ある日は裸眼でパーツに目がくっつくくらい目を近づけて、HGを組んでいます。
でも、若いときほど楽には作れません。
だからこそ、声を大にして言います。
「プラモデルは、老後の“ご褒美”ではなく、今この瞬間を最高にしてくれる“相棒”です。」
さあ、あなたの積みプラ、今日崩しましょう。
“未来の自分”は、あなたのその決断にきっと感謝することでしょう。