まつり堂模型店

滞在型リゾートホテルのオープンと模型店

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滞在型リゾートホテルのオープンと模型店

滞在型リゾートホテルのオープンと模型店

2025/11/30

滞在型リゾートホテルのオープンと模型店


2025年12月11日、下関に関門海峡を一望できる星野リゾートの滞在型ホテル「リゾナーレ下関」がオープンします。海峡の街に滞在型の高品質ホテルが誕生するというニュースは、地域にとって朗報であると同時に、模型店を営む私にとっても他人事ではありません。

まつり堂模型店からホテルまでは徒歩で20分ほどです。観光で歩く距離としては実にちょうどよく、しかも当店の周囲には唐戸市場、赤間神宮、カモンワーフ、海響館など、胸を張って案内したくなる観光資源が揃っています。観光客がふらりと歩きながら「ついで寄り」ができる立地にあります。

もっとも、いかに“滞在型”とはいえ、旅行で訪れたお客様がホテルの部屋でプラモデルを組み立てるかといえば、そんな方は稀であろうと思います。模型はどうしても時間も工具も必要で、滞在中の限られた時間に楽しむには少し重たい趣味です。

だから、ホテルがオープンしたからといって、模型の売上が急増する――そんな短絡的な期待はしていません。むしろ「旅行中にプラモデル店に寄る」という行為そのものが、よほど模型好きでないと起こらないのが現実です。

では、それでもなぜ私はこのホテルの開業を歓迎し、期待するのか。

理由はいくつかありますが、その多くは「模型店は地域の一部としてどうあるべきか」という問いに通じています。

■ 観光客の“街歩きルート”に自然と組み込まれる可能性

滞在型ホテルの特徴は「時間にゆとりが生まれる」ことです。一般的な観光では、名所を急ぎ足で巡り、食事をして、バスに押し込まれて決められた土産物屋に運ばれ慌ただしく買い物をして……と、自由時間は意外と短いものです。

ですが滞在型では“街を歩く”こと自体が余暇になります。周囲を観光資源で囲まれた店は、ただそこにあるだけで立ち寄られる可能性が高まります。

模型店というのは、目的地として訪れることが多い商売ですが、旅先では違います。
「見知らぬ街に、こんな店があった」
という偶然の出会いが、旅の印象を豊かにすることがあります。

模型に興味がなくとも、ショーケースの展示やドール、ミニチュアの世界観に触れるだけで楽しめる人は意外と多いのです。 当店もまた、そういう“偶然の発見”に耐えうる店でありたいと思います。

■ ホテル滞在者=多様な趣味と価値観を持つ人々

旅行者は、地元の人とはまったく違う視点で街を見ます。

模型に詳しくない人も、ウォーハンマーのミニチュアや、店内で休みなくうなり声をあげて稼働する3Dプリンター、まつり堂オリジナルの便利ツールを見て、「こういう世界もあるんだ」と興味を持つかもしれません。

実際、当店には地元の方だけでなく、Xを見て旅の途中でふらりと立ち寄ったというお客様も少なくありません。 とりわけ最近は、外国人観光客の方が展示を熱心に撮影され、会話を交わす機会も増えてきました。

滞在型ホテルが増えるということは、多様なバックグラウンドを持つ人々が街に長く留まるということです。 その結果として、当店のような趣味店にも新しい層の来訪者が生まれる可能性があります。

それは単純な「購買」だけではなく、文化的な交流、口コミ、SNS発信といった形で地域に貢献するものです。 模型店の価値は、模型を売ることだけではありません。

■ “都市としての魅力”が上がることは、模型店の未来にもつながる

街が観光地として発展するということは、交通、人の流れ、情報発信が活発になるということです。 まつり堂模型店は、下関の中心部から少し離れた静かな場所にありますが、それでも“街の魅力”全体が上がれば、恩恵は必ず波及します。

観光客が増えれば店に立ち寄る人も増え、その少しの積み重ねが、店の活動をより豊かにしていきます。 下関が元気になれば、模型店も元気になります。

観光都市としての成熟が進むほど、そこに何らかの「文化拠点」が求められます。 模型店はその一角を担えると私は考えています。 ミニチュア、プラモデル、ドール……それらは地域文化やサブカルチャーの象徴であり、地域の多様性を示す顔でもあります。

■ そして、模型店は“旅の記憶”になれる

旅行先で偶然入った本屋、カフェ、雑貨店――。
帰宅後になぜかその光景だけが強く心に残っている経験はないでしょうか。 模型店もまた、そうなれる可能性があります。

「下関でたまたま入った模型店がすごく楽しかった」
そんな一言は、店にとって何よりうれしいものです。

まつり堂模型店は、模型を売る場所であると同時に、旅の途中で小さな驚きを提供する店でありたいと思います。 滞在型ホテルが増えることで、そうした“旅の記憶”をつくる機会も増えていくことでしょう。

■ 結びに

滞在型ホテルが近所にできることは、単に観光客が増えるというだけではなく、街全体の時間の流れが変わり、魅力が再定義されるということです。

その変化の一端を担えるのなら、模型店としてこれほど嬉しいことはありません。

観光都市として発展する下関とともに、 まつり堂模型店もまた“観光地にある模型店”として歩んでいきたいと思います。

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