どこでもプラモ時代が来ている気がします
2025/12/03
どこでもプラモ時代が来ている気がします
最近Xを見ていると、よく目にする話題があります。
「コンビニにガンプラ山積みだった!」
「薬局でプラモ売ってたんだけど!?」
そんな投稿が、まるで日常のネタになってきました。
少し前まで、プラモデルといえばネットや専門店か大きめの量販店で買うものでした。ところが今は、街のあちこちに“ちょっとした売り場”が生まれています。まつり堂模型店最寄りのセブンイレブンにガンプラが並んでいるのを実際に見ると、時代が動いているなぁ、としみじみ感じます。
専門店というと、どうしても入りづらい、文字通り「敷居が高い」雰囲気があります。
「初めて来たけど、何を買えばいいの?」
「自分みたいな初心者が入っていいの?」
そんな心のハードルがあるのは、正直わかります。
その一方で、コンビニでお弁当を買いながらついでにプラモデルが買えたり、薬局で薬を受け取るまでの時間にキットを選べたりするとしたら、心理的な負担はぐっと軽くなります。
今のところ、(お)がよく利用する調剤薬局にはプラモデルは置いていません。でも、もし置いてあったら──
調剤の待ち時間に爆買いしてしまう自信があります。
ただ、あちこちの店がプラモデルを扱い始めている状況を見ていると、(お)としては少し胸のあたりがざわつくこともあります。
「お、おう……あなたも参入するのね……」
と💦
でもそれ以上に、こう考える瞬間が増えました。
「街中どこでもプラモデルが買える世界って、実はとてもワクワクするんじゃないだろうか。」
たとえば、帰り道にコンビニで新作を見つけてお弁当といっしょにレジに持っていき、薬局で塗料と洗浄用の無水エタノールをセットで買い、専門店で工具や相談をする。牛丼屋に行けばタブレットでプラモデルを注文でき、回転ずしではプラモデルも寿司に交じってまわっている。唐戸市場の朝市では発売したばかりの新鮮なプラモデルも新鮮な魚と一緒に並んでいて、唐戸のグランドホテルにはキットだけ買ってくれば工具や塗料があらかじめそろっているプラモ宿泊プランが用意されている。街角には接着剤を夜中でも買える自販機がそこかしこにある。
そんな、生活のあちこちにプラモデルが溶け込んだ世界線です。
むしろ、こういう流れがあるからこそ、専門店の存在意義も浮かび上がります。
「もっと上手く作りたい」
「次のステップに進みたい」
と思ったとき、相談できる場所が必要になります。その時こそ、専門店の出番です。これからの時代、街中にプラモが溢れるほど、ホビーを始めるきっかけが増えていくのだと思います。
その入口が広がるのなら、専門店としてはむしろ歓迎すべきことかもしれません。
不安がないといえば嘘になりますが、それ以上に、店主としてだけでなく、モデラーとしてもこの“どこでもプラモ時代”を
楽しんでいきたいなぁと思う今日このごろです。