まつり堂模型店

【歴史をつなぐ模型】軍艦防波堤の駆逐艦「冬月」、店頭にあります

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【歴史をつなぐ模型】軍艦防波堤の駆逐艦「冬月」、店頭にあります

【歴史をつなぐ模型】軍艦防波堤の駆逐艦「冬月」、店頭にあります

2025/05/25

こんにちは、まつり堂模型店です。
今日は、下関から海峡を挟んだお隣、北九州市若松区にある「軍艦防波堤」という、少し変わった戦争遺構と、それにまつわる模型をご紹介します。
 


■ 軍艦が、港を守る「防波堤」になった話
 

「軍艦防波堤」とは、北九州市若松区の響灘沿いにある外防波堤の一部に、実際の旧日本海軍の軍艦が使用されているという、全国的にも非常に珍しい構造物です。

使用されたのは、第二次世界大戦中に活躍した旧海軍の駆逐艦3隻。
いずれも戦後に退役・解体の対象となっていましたが、解体されることなく、海に沈められ、そのまま港の防波堤として再利用されたのです。

とくに注目したいのは、そのうちの1隻、「冬月(ふゆづき)」という艦です。
冬月は、秋月型駆逐艦の1隻として1944年に竣工し、戦艦「大和」の最期の出撃――いわゆる「天一号作戦」に同行した艦でもあります。
この壮絶な作戦で多くの艦が沈む中、冬月は数少ない生還艦のひとつでした。
戦後は引き揚げ船団の護衛任務などにも活躍し、その後、役目を終えた冬月は他の2隻――「柳(やなぎ)」「汐風(しおかぜ)」とともに、若松の海で静かに第二の人生を送ることになります。
 


■ 今も現役の“防波堤”
 

3隻の駆逐艦は、1947年頃、船体の内部機器などを取り外されたうえで、コンクリートを流し込まれ、海底に固定されました。
それから70年以上が経った現在でも、響灘からの強い波風を和らげる防波堤として、黙々とその役目を果たし続けています。

満潮時にはほとんど水面下に沈んでいますが、干潮の時間帯には船体が海面から顔を出し、その特徴的な艦影を見ることができます。
年月を経てもなお、船としての形を保ち続けているその姿には、多くの見学者が驚かされます。

北九州市が誇る“静かなる戦争遺構”として、軍艦防波堤は地元の人々や歴史ファンに親しまれており、保存活動も続けられています。
 


■ まつり堂模型店には、「冬月」の模型があります
 

まつり堂模型店では、この軍艦防波堤の構成艦のひとつである駆逐艦「冬月」1/700スケールプラモデルを、店頭にて販売しております。

精密なモールドと組みやすい設計で、戦時中の姿をしっかりと再現できるキットです。
戦艦「大和」や「雪風」など、坊ノ岬沖海戦に参加した他の艦と並べて飾れば、歴史的背景もより深く味わうことができるでしょう。

模型として組む楽しさはもちろん、「あの艦が、今も現役で波を受け止めているんだ」という事実を知ったうえで手に取ると、その存在感もぐっと増して感じられます。
 


■ 歴史をたどったあとに、模型で記憶を残す
 

軍艦防波堤は、今なお港を守る“現役の元軍艦”です。
その存在を知ったあと、今度は手のひらサイズの艦に向き合ってみると、模型というものが単なる趣味を超えて、記憶を留める「かたち」であることに気づかされます。

北九州や門司方面にお出かけの際には、歴史に触れる小さな旅の締めくくりとして、ぜひ下関・唐戸のまつり堂模型店にもお立ち寄りください。

模型好きの方にも、歴史に興味のある方にも、きっと何か心に残る出会いがあるはずです。

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まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
電話番号 : 083-292-7306
FAX番号 : 083-292-7306


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