まつり堂模型店の「プラニッパーに対する考え方」

～手に取ったその瞬間から、プラモは変わる～
 

「最近のプラモデルって、手でパーツがもぎ取れるんですね」
初めてご来店されたお客様から、そう言われることがあります。確かに最近のキットには、「工具不要」と書かれたものも少なくありません。
 

ですが――まつり堂模型店は断言します。どんなキットでも、プラモデルにニッパーは必須です。

なぜなら、パーツを“もぎ取る”と、手が痛かったり、白化したり、ゲート跡が残ったり、成形上の精密さを自ら損なってしまうからです。模型は「切り離すところ」から、すでに作品づくりが始まっているのです。
 

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不安な人には「安くて気軽」な一本を
 

「自分に作れるかどうか不安なんです」――
そんな声に、私たちは無理に高価なニッパーを勧めたりはしません。まずは手に取りやすい価格で、「切る」楽しさを知ってもらうことが大切です。

たとえば、店頭には770円（税込）の【ミネシマ プラニッパー】など、気軽に使えるアイテムも用意しています。これで十分、最初の1体は完成します。
 

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「やっていこう」と思ったら、良いニッパーにステップアップ
 

プラモデルに本気になったとき、最初に見直すべきはニッパーです。一段階上のニッパーは、作業の快適さを一変させてくれます。

切れ味がいいと、パーツの切断面がきれいなだけでなく、無理に力を入れずに済むので、手や肩の疲労も少なくなります。写真にもある【タミヤ クラフトツールシリーズ】や【GodHand】の高級モデルなど、価格は3000円〜4000円クラスですが、工具に投資する価値は間違いなくあります。
 

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買い換え？ 同じもの？――店主の考え
 

「今のニッパーが切れなくなった」とご相談を受けることもよくあります。そんな時、まつり堂模型店では「いまの自分より一歩先を行く一本」をオススメしています。

でも、逆に「使い慣れたあのニッパーがもう一度ほしい」という方もいます。それはそれで、とても良い選択肢です。道具は“性能”と同じくらい“なじみ”も大切です。
 

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店主は「究極の両刃ニッパー」を探し続けている
 

まつり堂模型店の店主は、今日も“究極の両刃ニッパー”を探しています。

それは単なる「よく切れるニッパー」ではありません。店主が思い描いているのは、たとえば――

・「刀鍛冶○代目・誰それ」の銘が入った、伝説級の職人製ニッパー

・10万円以上して、まるで日本刀のように額縁に飾られて売られているニッパー

・使えば「サクッ」という音さえ神々しく、切った跡が“空気ごと切った”ように見える神の切り心地のニッパー

そんな、妄想めいた“神器”のようなニッパーです。
 

もちろん、そんなニッパーが実在するのかどうかは分かりません。けれど、もしもどこかに存在するなら、いつか店主の手元に届くその日まで、今日も「これが究極か？」とニッパーの棚を前に首をひねっているのです。
 

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店主は実は「片刃ニッパー」はオススメしていない
 

実は店主、普段の接客では片刃ニッパーをオススメしていません。というか、そもそもこれを書いている今日の時点ではお店に片刃ニッパーがありません。
 

なぜかというと――

・初心者には扱いが難しいからです。
　片刃タイプは「どちらの刃が固定か」を意識する必要があり、切る角度や手の動きにコツが要ります。

・右手用・左手用、刃の向き、カット方向の制限などが多く、案外メンドクサイ。
　とくに片刃系の進化モデルでは、「右手専用・刃を外側に向けて使うこと」といった制約があり、慣れない人にとってはストレスにもなります。

・そしてなにより――万能性に欠けるのです。
　たとえば、L字型のゲートや袋状のパーツなど、そもそも片刃ニッパーの刃じゃない方が入らない構造には不向き。その点、普通の両刃ニッパーのほうが臨機応変に対応できます。
 

たしかに片刃ニッパーは最近良い製品が各社から出ており、ブームの様相を呈していますが、実用面では「自分に合った、扱いやすい一本を」と店主は考えています。
 

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ニッパー選びのちょっとしたコツ
 

・初心者さんは「柄が太めで握りやすい」ものを
　　→力を入れすぎずに切れるため、疲れにくいです。

・お勧めは両刃ですが、ゲート跡をきれいにしたい人は「片刃タイプ」も選択肢に
　　→ただし、切る方向に注意が必要なので少し慣れが要ります。

・メッキパーツや金属線も切りたい人は「専用の強化型」を
　　→プラニッパーでは切らないでください。刃が欠けます！
 

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ニッパーは「ただの道具」かもしれません。
でもその切れ味ひとつで、模型の楽しさも仕上がりも、大きく変わります。

迷ったら、ぜひ店頭でメイドモデラー・ねろこさんにご相談ください。
一緒に、あなたの手にぴったりの一本を探しましょう。