バイクのプラモデル、実はちょっと特別な存在なんです

こんにちは、まつり堂模型店です。

先日ご来店くださったお客様から、ある国産バイクメーカーのプラモデルが欲しいとのご相談をいただきました。
当店としてもぜひお応えしたいところなのですが、実は「バイクのプラモデル」というジャンル、いま少し特別な事情を抱えているのです。
 

意外と少ない、バイクのラインナップ
 

まず、プラモデルメーカー各社（タミヤ、アオシマ、ハセガワなど）の最新カタログを見てみると、クルマや戦車、戦闘機などに比べてバイクの製品数はかなり控えめです。

新製品の発表は年に数点あるかないかで、ラインナップの中心は過去の名車やMotoGPマシンなど、一部に限られています。
 

さらに今回ご要望をいただいた特定のメーカーのバイクに関しては、カタログにも掲載が少なく、再生産の予定も不透明。仮にカタログに載っていても、実際にメーカーや問屋さんに在庫があるかどうかはまた別の問題で、すぐにご用意できるとは限りません。
 

なぜ少ないのか？――背景にはいくつかの理由が
 

このような供給の少なさには、いくつかの背景があります。
 

・再現が難しい： バイクは機構や配線が複雑で、1/12スケールでも精密な設計が求められるため、製品化のハードルが高めです。
 

・需要が限られる： 一部のバイクファンを中心としたニッチな市場であり、大量生産向けの商品ではないと見なされがちです。
 

・販売予測が難しい： 特定メーカー・特定車種に強いこだわりがある一方で、大量に売れる保証がなく、再生産に踏み切りづらいジャンルでもあります。
 

それでも、ファンの熱意は本物です
 

ただ、それでも「このバイクがどうしても欲しい！」という熱い想いを持つ方は多くいらっしゃいます。
今回のお客様も、特定の思い出やこだわりがあって、その車種のプラモデルを探されていました。
 

当店としても、こうした声を大切にし、メーカーへの要望や問屋さんへのリクエストなど、できる限りの対応をさせていただきます。

もし「こういうバイクがあったら作りたい」「再販されたら絶対買う」というご希望がありましたら、どうぞお気軽にお声をお寄せください。
 

まつり堂の現在の在庫と、これから
 

現在、まつり堂模型店のバイクプラモデルの店頭在庫は、スーパーカブやアニメとのコラボ商品が中心となっております。

ただし、今後の入荷や取り扱い拡充については、お客様からのご要望次第と考えております。

「このバイクが欲しい」「こういうシリーズを扱ってほしい」といったリクエストがありましたら、ぜひ店頭のメイド・ねろこさんにお気軽にお伝えください。
あなたの一声が、次の仕入れにつながるかもしれません。
 

最後に
 

バイクのプラモデルは、数が少ないからこそ出会いが特別です。
棚の片隅に並ぶ一台に、心をときめかせる瞬間が、きっと誰にでもあるはず。

そんな一期一会を大切にしながら、まつり堂模型店では、皆様の“欲しい”にできる限り寄り添ってまいります。