血の表現、ここに極まる
2025/06/20
まつり堂模型店おすすめ「リアルな血」を再現する4種の塗料
血液は、時間とともに色が変化します。
出血直後の血は明るく鮮やかな赤色をしていますが、やがて酸化し、どす黒く沈んだ色へと変わっていきます。
この変化は、生き物としてのリアリティを表現する上で、とても重要な要素です。
たとえば「今まさに斬られたばかりの鮮血」か、「数時間前の戦いで流れた血」か。
さらには「乾ききった死体の血痕」や「まだ温もりが残る戦場の地面」なのか――
こうした“血のシチュエーションやストーリー”を考えながら塗料を選ぶことで、作品の説得力はぐっと高まります。
今回は、まつり堂模型店がおすすめする“血塗りに最適な塗料4選”をご紹介します。
ウォーハンマーのミニチュアを使った作例写真では、「BLOOD FOR THE BLOOD GOD」を使用しています。
【1】シタデルカラー ベース メフィストンレッド
鮮血・動脈血に最適/マットな赤
ウォーハンマー公式カラーとして定評のある「メフィストンレッド」は、やや暗めの赤ながら発色が良く、動脈血のような“生命感ある鮮血”を表現できます。
下地にもしっかり食いつくため、深い傷口や出血直後の塗装におすすめ。
マットで乾いた質感なので、「血のにじみ」が止まったような表現に向いています。
【2】RAYVE SR-L02 ブラッディレッド
鮮やかで粘性のある血をイメージ/透明感のある赤
RAYVEシリーズのブラッディレッドは、発色の強さと粘度の高さが特長。
塗膜がやや厚めなので、筆で重ね塗りすると“塗った感”のある立体的な血の層が作れます。
赤黒くなりきらない、まさに出たばかりの動脈血をイメージしたい時に効果的です。
【3】シタデル テクニカル BLOOD FOR THE BLOOD GOD
血糊・ゼラチン状の血/時間の経過も感じさせる“濡れ艶”仕上げ
今回の作例でも使用しているのがこちら。
ウォーハンマー世界観に特化した「血専用塗料」で、塗るだけで“生々しく濡れた血”が完成します。
透明感と艶があるため、時間が経ってもまだ乾ききっていないような“ベタついた血”の表現に最適。
小瓶ながら少量でも伸びがよく、筆でポンポンと置くだけで「戦場のあと」が表現できます。
【4】ガイアノーツ WM-06 ウォーカーレッド
ややくすんだ暗赤色/静脈血や乾いた血の表現に
ウォーカーレッドは、ミリタリーモデラーにも人気の“控えめな血の色”。
鮮血というよりは、出血後に時間が経過した血、服に染みた血、鉄分が酸化したような黒ずんだ血を表現したいときに有効です。
マットな塗膜で落ち着いたトーンに仕上がるため、ホラー表現や傷跡の演出にもぴったりです。
【作例紹介】
こちらのジオラマでは、倒れたスペースマリーンの装甲の隙間や地面に飛び散った血液表現に「BLOOD FOR THE BLOOD GOD」を使用しています。
濡れたような艶と赤黒さの混在が、“戦いの直後”をリアルに再現しています。
まとめ
血の表現は、単なる「赤い塗料」では成立しません。
赤の種類、ツヤ、濃さ、そして質感――
どんな血を描きたいのかによって、使う塗料は変わってきます。
まつり堂模型店では、今回ご紹介した全塗料を店頭で取り扱っております。
「血塗りが初めてで不安…」「どの塗料が自分の作風に合うか知りたい」
そんなときは、メイドモデラー・ねろこさんが、塗装実演とともにご相談に乗ります!
ぜひご来店のうえ、“血の表現”の世界をご体験ください。
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まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
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