バイク?戦車?アニメにも登場した「ケッテンクラート」の魅力とは
2025/06/26
まつり堂模型店では、タミヤ製「1/35 ドイツ Sd.Kfz.2 ケッテンクラート 中期型」を店頭にて販売中です。税込2300円。
第二次世界大戦中に実在したこのユニークな車両、実はアニメ『少女終末旅行』でも、終末世界を旅するふたりの少女の“相棒”として登場したことでも知られています。今回はこの魅力たっぷりのケッテンクラートについて、模型目線で掘り下げます。
■ ケッテンクラートとは?
ケッテンクラート(Kettenkraftrad)は、ドイツ軍が開発した小型ハーフトラックです。前半分がバイク、後ろ半分がキャタピラという奇抜な見た目ながら、その実力は折り紙付き。悪路走破性・牽引力・機動性を兼ね備えた、まさに戦場の万能機でした。
■ アニメ『少女終末旅行』でも大活躍
ポストアポカリプス作品『少女終末旅行』では、主人公のチトとユーリがこの車両に乗って廃墟の世界を旅します。アニメに登場することで一気に注目を集め、「終末世界における最高の移動手段」としてオタク界隈でも知名度が上昇しました。
■ で、前輪って必要だったの?
ケッテンクラートは一見するとバイク風のハンドルと前輪で操縦しているように見えますが、実際にはカーブや旋回は後輪の左右のキャタピラの回転差で行っていました。つまり……
実は、前輪はほとんど意味をなしていなかったのです。
ぬかるみや雪道では前輪を取り外して運用されることも多く、現場の兵士からは「なくてもいい」と思われていたとか。ある意味、前輪は“飾り”だったわけですね。とはいえ、舗装路などでは多少の操舵補助にはなったそうです。
■ 実戦での運用とその後
ケッテンクラートはさまざまな戦場で活躍しました:
・Me262など航空機の牽引
・通信線の敷設
・弾薬や食料の補給輸送
・雪原や山岳地帯での兵員移動
小型でありながら高性能なこの車両は、1940年代における“軽量オールラウンダー”でした。
現在では数少ない現存車両がレストアされ、イベントや博物館などで走行可能な姿を見ることができます。
■ タミヤ製キットの特徴
この1/35スケールの中期型モデルは、タミヤならではの高精度で以下のような特徴があります:
・キャタピラは一体構造と別パーツでリアルかつ作りやすい
・トレーラーと3体の兵士フィギュアが付属
・エンジン部の内部再現あり
・シンプルな構造で初心者でも組みやすい
情景作品にして「少女終末旅行」風ジオラマを作るのも楽しいかもしれません!
■ 店長のひとこと
実際に走るときに「前輪、いる?」とツッコまれる不遇な車両、ケッテンクラート。
でもそのちょっと抜けたところが、逆に愛される理由かもしれません。
アニメで知った方も、戦史で知った方も、ぜひこの“変わり種”を模型で楽しんでください。
店頭にて好評販売中! メイド・ねろこさんも「このサイズでキャタピラってかわいすぎる」と絶賛(?)中です。
在庫限りですので、気になる方はお早めにどうぞ!
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まつり堂模型店
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