AE86とAE85、2台のレビンを作り比べる楽しみ - スポーツと実用、それぞれの魅力
2025/08/07
1980年代の国産車の中でも、今なお根強い人気を誇るのがトヨタのFRスポーツ、「カローラレビン AE86」です。漫画『頭文字D』の影響もあり、スポーツカー好きの間では“ハチロク”という愛称でおなじみですが、同じボディを持つ兄弟車「AE85」の存在も忘れてはなりません。
今回、まつり堂模型店に入荷したのは、アオシマ製の「AE86レビン GT-APEX '85」と「AE85レビン 1500SR '85」。どちらも3ドアハッチバック仕様で、見た目はよく似ていますが、細部に目を凝らすとその違いがはっきりと現れており、模型ならではの“作り分けの楽しさ”が味わえます。
まず、AE86 GT-APEXは、4A-GEU型1.6L DOHCエンジンを搭載したスポーツグレードの最上級仕様。パッケージイラストでは、シルバーボディにブラックのツートーン塗装が施され、バンパー下部のエアロスカートやリアスポイラー、大径アルミホイールなど、走りを意識した装備が満載です。まさに“走り屋”の象徴とも言える外観で、模型としても仕上がり映えする一台です。
一方、AE85 1500SRは、3A-U型1.5L SOHCエンジンを搭載したベーシックグレード。パッケージイラストでは、ホワイトの単色ボディに黒いモールがアクセントとなり、エアロパーツは一切装着されていません。ホイールも鉄チンにホイールキャップという質実剛健な仕様で、まさに「ふだん乗りのレビン」という雰囲気が漂います。この“地味さ”が逆にリアルで、当時の空気感を忠実に伝えてくれる好キットです。
AE86の華やかさと比べると、AE85は確かに控えめな存在です。しかし、だからこそAE85には、生活に寄り添っていた実用車としての“昭和感”や、“素のクルマ”の魅力が詰まっています。あえてエアロを付けず、純正ルックで仕上げる楽しさは、通好みの醍醐味と言えるでしょう。
両車を並べてみると、同じレビンでもこれだけキャラクターが異なることに驚かされます。模型としては、塗装表現・ディテールの作り分け・内装カラーの違いなど、2台を組み比べることで見えてくる世界がきっとあるはずです。
どちらが「正解」ということではなく、それぞれの個性に魅力があります。スポーツ志向のAE86と、素朴で味わい深いAE85――あなたはどちらを選びますか?
まつり堂模型店では、どちらのキットも店頭にご用意しております。ぜひ実物をご覧になって、それぞれの魅力を感じてみてください。塗装の相談や、当時の資料提供もお気軽にどうぞ!
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まつり堂模型店
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