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塗装が先?組み立てが先?迷ったときの考え方とジャンル別アドバイス

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塗装が先?組み立てが先?迷ったときの考え方とジャンル別アドバイス

塗装が先?組み立てが先?迷ったときの考え方とジャンル別アドバイス

2025/08/08

プラモデルを作るとき、多くの方がぶつかる壁が「塗装は先にするべき?それとも組み立ててから?」という問題です。実際、これは初心者だけでなく、経験豊富なモデラーでも場面によって悩む“永遠のテーマ”です。
 

では、なぜこの問題が生まれるのでしょうか?

それは、モデルの種類や構造、仕上げの方法によって「塗装のしやすさ」や「完成時の美しさ」に大きく影響するからです。
 

たとえば、合わせ目が目立つ機体であれば、パーツを接着・処理してから塗装するほうがきれいに仕上がります。一方で、細かく塗り分ける必要があるパーツは、組み立ててからでは筆やエアブラシが入りにくくなり、塗装が困難になります。
 

また、塗装をしてから組み立てると、接着剤が塗膜に影響を与えたり、可動部が塗料で固まって動かなくなってしまったりするリスクもあります。逆に、すべてを組み上げてから塗ろうとすると、陰になって塗料が届かず、塗り残しができてしまうことも。
 

つまり、「塗装が先か、組み立てが先か」という問いには一概に正解はなく、キットの構造・ジャンル・完成後のイメージ・使用する道具や技法に応じて、柔軟に判断することが重要なのです。
 

では、ジャンルごとの傾向を見ていきましょう。
 


自動車モデルの場合

塗装が先のことが多いジャンルです。

カーモデルでは、美しいボディ塗装とツヤ出しが完成度を大きく左右します。ボディは基本的に先に塗装・クリアー・研ぎ出しまでを済ませてから、内装や足回りを組み立てるのが一般的。ツヤを損ねないように、ボディは最後に載せるスタイルが定番です。
 


飛行機モデルの場合

組み立てが先のケースが多めです。

機体の左右を貼り合わせる構造が多く、合わせ目を消してから塗装するのが基本。とくに胴体の継ぎ目処理が仕上がりを大きく左右します。一方で、コクピット内部や脚庫などは先に塗装しておく必要があるため、部分ごとに塗装と組み立てを使い分けるのがコツです。
 


艦船モデルの場合

基本は組み立てながら塗装、部分塗装の連続です。

艦船模型は構造が複雑で、パーツ数も多いため、一気に全体を組んでから塗装するのは難しいジャンルです。船体と甲板を中心に組み立てつつ、細部は別に塗装してから取り付ける「並行作業」が求められます。特にエッチングパーツ使用時は、金属表面の塗装処理も加味した手順が必要です。
 


キャラクターモデル(ガンプラなど)

自由度が高く、スタイルに合わせて選べます。

色分けされたスナップフィット式で、組み立て後でも塗装しやすい設計のキットが多いため、塗装順の自由度は高いです。とはいえ、可動部の関節や内部メカを塗装する場合は仮組み→分解→塗装→再組立ての工程を取ると美しく仕上がります。マスキングのしやすさと効率を考えて段取りを組むのがポイント。
 


美少女プラモデル(美プラ)の場合

基本的に塗装先行、細かい塗り分けが命です。

髪、肌、瞳、服装などのパーツが繊細で、接着後には塗装が困難になる部分が多くあります。さらに水転写デカールやパール系塗料など、丁寧な仕上げが求められるため、塗装してから慎重に組み立てるのがセオリー。表情や質感を大切にしたいジャンルです。
 


戦車(AFV)モデルの場合

組み立て後に塗装が基本。ただし例外も多いジャンル。

車体全体を組み立ててからウェザリングや迷彩塗装を施すのが主流ですが、履帯(キャタピラ)や車輪、フィギュアなどは塗装してから取り付けることが多いです。塗装前に仮組みして、マスキングが必要な箇所を見極めておくと失敗が減ります。泥汚れやサビなどのリアルな表現を活かすには、塗装の順序も計画的に。
 


雑食の店長おびおの場合

組む→塗る→乾かす→組む・・・の繰り返し

なんでかんでも組む店長おびおは、多くの場合、塗って→乾かして→組んで→塗って、の繰り返しをすることが多いです。やはり、細かな部分にもれなく塗装する場合には、ばらけている方が十分な塗装ができますし。一方で、ランナーからパーツを順番に切り取りながら組み立てるスタイルなので、どうしても塗りながら組むスタイルになります。

問題点として、乾燥時間がネックとなって、やたら組み立てるのに時間がかかることがあげられます。1日がかりで貼り付けたパーツは4個だけ、ということもあり、いつもねろこさんには「早く組みなさいよ」と叱られています。
 


まとめ:大切なのは「完成形」をイメージすること
 

最終的には、「どう仕上げたいか」をイメージしながら、工程ごとに塗装と組み立てを組み合わせていくことが重要です。
いきなり組まず、まずは仮組みをして「ここは後から塗れないな」「ここは接着後に処理したいな」と見極めておくことで、失敗も減り、仕上がりもぐっとよくなります。
 

まつり堂模型店では、ジャンルごとの作り方や塗装の相談も大歓迎。モデラーメイド・ねろこさんによるアドバイスも人気です。ぜひお気軽にご相談ください!

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