日本海軍戦艦「金剛」 ― 高速戦艦の先駆け、その栄光と終焉
2025/08/16
今日は「金剛」竣工の日
本日8月16日は、日本海軍戦艦「金剛」が竣工した記念日です。1913年8月16日、イギリス・ヴィッカース社で建造された金剛は、日本初の超弩級巡洋戦艦として就役しました。当時の世界最新鋭艦の一隻であり、その名は後に日本海軍高速戦艦の代名詞となります。
誕生 ― 日本初の超弩級巡洋戦艦
金剛は、戦艦の重火力と巡洋艦の高速力を併せ持つ「巡洋戦艦」として設計されました。主砲は30.5cm連装砲塔を4基8門搭載し、最大速力27.5ノットを誇ります。
その圧倒的な速力と火力は、従来の戦艦の常識を覆し、日本海軍の新たな戦術的可能性を切り開きました。なお、同型艦として「比叡」「榛名」「霧島」が続き、のちに“金剛型四姉妹”として名を馳せます。
高速戦艦への改装と進化
1930年代、金剛は日本国内で大改装を受けました。船体を延長して凌波性を向上させ、最新型のボイラーとタービンを搭載して速力を強化。さらに装甲も厚くし、防御力を向上させつつ、依然として30ノット近い速度を維持しました。
この改装により、巡洋戦艦から「高速戦艦」へと再分類され、空母機動部隊と行動を共にできる貴重な高速主力艦として位置づけられます。
戦歴 ― 太平洋戦争を駆け抜けたベテラン艦
開戦時、金剛は南雲機動部隊の護衛として真珠湾攻撃に参加。その後もセイロン沖海戦、ミッドウェー、南太平洋海戦など数々の作戦に従軍しました。
1942年のガダルカナル島を巡る戦いでは、高速力を生かして夜間砲撃や船団護衛に活躍。1944年10月のレイテ沖海戦でも奮戦しましたが、翌11月、台湾海峡西方で米潜水艦「シーライオン」の雷撃を受け沈没。就役から31年、多くの海戦を戦い抜いた生涯を閉じました。
模型で楽しむ「金剛」
当店には、ハセガワ製 1/700 ウォーターラインシリーズ「金剛」 が入荷しています。最終時の姿を精密に再現しており、複雑な艦橋構造や独特のシルエットを美しく再現。
ウォーターライン仕様なので海面ジオラマにも適しており、姉妹艦「比叡」「榛名」「霧島」と並べれば、四姉妹の雄姿を一堂に再現できます。
金剛は、日本海軍の技術革新と戦歴を象徴する艦です。模型製作時は、砲塔の向きや艦橋の陰影、海面の表現など細部にこだわることで、より迫力ある作品に仕上がります。
竣工記念日の今日、あなたの手で栄光の高速戦艦「金剛」を甦らせてみませんか。
----------------------------------------------------------------------
まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
電話番号 :
083-292-7306
FAX番号 :
083-292-7306
----------------------------------------------------------------------