バンダイのランナー回収箱に、他のメーカーのランナーを入れていい??
2025/08/28
「バンダイの回収箱にコトブキヤやタミヤのランナーを入れても大丈夫ですか?」という質問を Xでいただきました。
確かに、プラモデルを作った後に大量に出るランナー(枠材)は「どう処分すればいいの?」と悩む方が多いですよね。特にバンダイが全国のガンダムベースやイベント会場、販売店などに設置している「ランナー回収箱」はとても目立つので、つい「ここに全部まとめて出せばいいのでは」と思ってしまうのも自然なことです。
結論から言えば、バンダイの回収箱に入れていいのはガンプラのランナーだけです。
バンダイ公式の見解と仕組み
バンダイが行っている「ガンプラリサイクルプロジェクト」では、ガンダムシリーズのプラモデルランナーのみを回収対象としています。回収されたランナーはホビーセンターに運ばれ、専用のリサイクル工程で粉砕・再利用され、新しいプラモデルの素材として生まれ変わります。
その背景には、バンダイが自社工場で再利用できるように、材質や色ごとに厳密に管理されたリサイクルシステムを構築していることがあります。コトブキヤやタミヤなど他メーカーのランナーは、配合や成分が異なるために同じリサイクル工程に混ぜてしまうと処理が難しく、品質を安定させることができないのです。
実際、回収箱の注意書きにも「バンダイ製プラモデルのランナーのみ」とはっきり記載されています。つまり、他社製のランナーを投入することは公式にも認められておらず、残念ながら対象外ということになります。したがって、他社のランナーは一般のプラスチックごみとして、自治体のルールに従って資源ごみや燃やせるごみに出す必要があります。
まつり堂模型店からのアドバイス
もし「環境にやさしく処理したい」という思いがあるなら、まずは自治体のプラスチックごみの分別に従って処分することが一番安心です。また、ランナーはそのまま捨てるだけではなく、工夫次第で再利用することもできます。塗装の試し塗りに使ったり、ジオラマの骨組みとして活用したり、ディスプレイの補強材にしたりと、アイデアしだいで模型づくりをさらに楽しむ素材になるのです。
まとめとして
バンダイの回収箱は、ガンプラをリサイクルするための特別な仕組みであり、対象はあくまでガンプラのランナーに限られています。他社製ランナーを混ぜてしまうとリサイクルの精度が保てないため、必ず自治体のルールに沿って処分する必要があります。ただし、工夫次第で模型作りの練習や工作の材料として再利用することも可能です。
バンダイの「ガンプラリサイクルプロジェクト」は、環境とファン文化を両立させる素晴らしい取り組みです。その趣旨を理解して正しく協力することで、より長く模型を楽しめる未来が広がっていくのではないでしょうか。
まつり堂模型店としても、「ランナーはただのゴミではなく、模型づくりの大切な証」と考えています。正しく処分し、また次の楽しい模型体験へとつなげていきましょう。
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