ゾックが銅像に!?シタデルカラーで作る青さび表現
2025/09/01
先日、お客様がとてもユニークな作例を持ってきてくださいました。
なんと、あの重量級モビルアーマー「ゾック」が、まるで公園や博物館に飾られている銅像のような姿に仕上げられていたのです!
お客様によると、使用された塗料は、シタデルカラーの2種類。
・BASE : BALTHASAR GOLD(バルサザールゴールド)
深みのある赤味がかったブロンズ調のメタリック。銅像の地色として最適です。
・TECHNICAL : NIHILAKH OXIDE(ニヒラフ・オキサイド)
銅が酸化して浮かび上がる「緑青(ろくしょう)」を再現するためのテクニカルカラー。
塗装方法!
・下地にBALTHASAR GOLDをしっかり塗布
ゾック全体をこのブロンズ調カラーで覆うことで、まず「金属の地肌」を作ります。
・NIHILAKH OXIDEで青さびを表現
スポンジチッピングやドライブラシの要領で、関節部やリベット周りを中心に青緑色を乗せます。湿気が溜まりやすい場所を意識した配置になっています。
・拭き取りで金属感を残す
広がりすぎた部分は布や筆で軽く拭き取り、地のゴールドを見せることで「酸化していない部分」とのコントラストを演出。
・強弱をつけて立体感アップ
エッジは金属を残し、くぼみは緑青を濃くする。この強弱が、まるで長年風雨にさらされた彫刻のようなリアルさを生み出しています。
完成した印象
こうして仕上がったゾックは、もはやモビルアーマーではなく「芸術作品」。
「もしガンダム世界にモビルスーツ記念館があったら、庭にこんなゾック像が建っているかも……」と想像してしまうほどの完成度でした。
銅像風塗装の応用例
この塗装技法はゾックだけでなく、いろいろな模型に応用できます。
・戦車の記念碑風
旧式戦車のプラモデルをこの塗装で仕上げれば、街角や広場に置かれた戦車記念碑のように見せられます。ジオラマで「戦後の平和の象徴」として配置するのも面白いです。
・ジオラマの街角彫像
兵士や英雄フィギュアをブロンズ塗装にすれば、街の広場にある銅像風のオブジェになります。ファンタジーの街並みに「勇者の像」を立てるのも映えますね。
・ジオラマ小物やモニュメント
神殿の像、ファンタジーRPG風の遺跡オブジェ、果てはミニ四駆コース脇のオブジェとしても活用可能。普段の模型に“物語性”を加えるスパイスになります。
まとめ
シタデルカラーの BALTHASAR GOLD + NIHILAKH OXIDE の組み合わせは、簡単に本格的な銅像風塗装を実現できます。メカ、フィギュア、ジオラマ……応用の幅は無限大です。
「普通の塗装とはひと味違う仕上げをやってみたい!」という方、銅像をどうぞぅ。
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