初めてでも安心! シタデルカラーのやさしい解説
2025/10/02
初めてでも安心! シタデルカラーのやさしい解説
模型を作っていると「シタデルカラー」という名前を耳にしたことはありませんか?
シタデルカラーは、イギリスのゲーム会社「Games Workshop」が発売している水性アクリル塗料です。本来は「ウォーハンマー」というミニチュアゲームのフィギュアを塗るための専用塗料なのですが、その発色の良さや豊富な色数、使いやすい独自の塗料システムが注目され、近年はガンプラやカーモデル、ドール小物など、幅広い模型に使う人が増えています。
「でも、名前が難しいし種類も多くて、どれを選んだらいいの?」と思う方も多いでしょう。そこで今回は、シタデルカラーの種類や使い方を、初めての方でもわかるように解説します。
シタデルカラーの種類と役割
シタデルカラーの最大の特徴は、塗料が「用途別」に分かれていることです。
どの色を選べばいいかだけでなく、「どの順番でどう使うか」がイメージしやすいように体系化されています。
ベース(BASE)
発色が強く、下地をしっかり作るための塗料です。最初に塗ることで、その上に重ねる色が鮮やかに映えます。たとえば白猫を黒猫にしたいなら、まずはベースの黒を塗る、といったイメージです。
レイヤー(LAYER)
重ね塗り用の塗料。明るい色を重ねてハイライトを入れたり、グラデーションを作ることで立体感を強調します。例えばベースで茶色を塗った猫に、レイヤーで明るい茶色を重ねれば、毛並みが生き生きして見えます。
シェイド(SHADE)
流し込み用の塗料です。薄い塗料がすき間に流れ込むことで影が自然につき、彫刻されたディテールが一気に浮かび上がります。ウォッシングの専用版と考えるとわかりやすいです。
ドライ(DRY)
ドライブラシ専用の塗料。粘度が高く、筆にほんの少し残した状態でこすりつけると、毛並みや金属のエッジが浮き上がってきます。仕上げにサッとひと手間加えるだけで完成度がグッと上がります。
コントラスト(CONTRAST)
比較的新しいシリーズで、一度塗るだけで「色」と「陰影」が同時につく便利な塗料です。白っぽい下地に塗ると自然に濃淡がつき、誰でも簡単に立体感が表現できるため、初心者にとって強い味方になります。
テクニカル(TECHNICAL)
特殊効果用の塗料。サビ、泥、血、スライム、ひび割れた地面など、普通の塗料では再現しにくい表現が可能です。ジオラマやウェザリングにピッタリ。
エアー(AIR)
エアブラシ専用に調整された塗料。ベースやレイヤーと同じ色が多いので、広い面積をムラなく塗りたいときに便利です。
缶スプレー(SPRAY)
ベースカラーを一気に下地として吹き付けるためのスプレー塗料。広いパーツをまとめて塗るときに活躍します。
シタデルカラーの使い方の流れ
初心者の方がまず覚えるべき流れはとてもシンプルです。
1.ベースで下地を作る
2.シェイドで影を入れる
3.レイヤーで明るい部分を重ねる
この3ステップだけで、単調だったミニチュアやプラモデルが、一気にリアルで立体的に見えるようになります。慣れてきたら「ドライ」や「テクニカル」で仕上げに表情をつけたり、「コントラスト」で時短仕上げを楽しむのもおすすめです。
公式アプリでさらに便利に
シタデルカラーには公式アプリ「Citadel Paint」があり、色の一覧や使用例、さらには動画のペイントガイドまで収録されています。
「この色ってどこに使うの?」と迷ったときにすぐに調べられるので、初心者には特に心強いサポートになります。
まとめ
シタデルカラーはウォーハンマーの世界観から生まれた塗料ですが、今や模型全般に使える万能ツールです。
名前や分類がやや独特なので最初は戸惑うかもしれませんが、流れさえ覚えれば「塗る楽しさ」をぐんと広げてくれる存在です。
プラモデルの塗装が難しそう、と感じていた方でも、シタデルカラーを使えば「色を塗るだけで作品が見違える」という体験ができます。
まずはベースとシェイドの2色だけから始めてみるのもおすすめ。きっと模型ライフがもっと楽しくなりますよ。
追伸:メイドねろこはシタデルカラーにすっかりハマり、最近はほぼシタデルカラーで塗っています。
もしご不明点ありましたらお気軽にお申し付けくださいね☆
----------------------------------------------------------------------
まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
電話番号 :
083-292-7306
FAX番号 :
083-292-7306
----------------------------------------------------------------------