Mr.ウェザリングカラーの上からトップコートはしていいの?
2025/10/11
模型の仕上げで「Mr.ウェザリングカラーを使ったあと、トップコートを吹いてもいいの?」という質問をいただきました。
確かに、ウェザリングでせっかくいい感じに汚しが決まったのに、トップコートでにじんだら台無しですよね。
そこで今回は、ラッカー系と水性、それぞれのトップコートの相性をまとめてみました。
🔸 ラッカー系トップコートは注意が必要
ラッカー系トップコートは「ダメ」と思ってください。
今は、良い水性トップコートがありますので「ダメ」と言われながらわざわざ使う必要はないと思います。
ですが、念のために解説しますと、ラッカー系トップコート(Mr.スーパークリアーなど)は溶剤が強力です。
Mr.ウェザリングカラーは油性(エナメルに近い性質)なので、ラッカーの溶剤で溶けてにじんでしまうことがあります。特にスミ入れやウォッシングの線が流れると、リカバリーが難しいです。
どうしてもラッカー系を使いたい場合のコツ:
・ウェザリングを最低24〜48時間、しっかり乾燥させる(厚塗りなら数日)
・トップコートは「砂吹き」から始める(遠くから軽く吹いて膜を作る)
・にじまないことを確認してから、通常の吹き付けに移行する
慎重に行えば問題ない場合もありますが、リスクはゼロではありません。したがって、店長としては「ダメ」と言っておきます。代替策もありますしね。
🔹 水性トップコートは比較的安全
水性トップコート(アクリジョンベース、水性プレミアムトップコートなど)は溶剤が弱く、油性塗料を溶かしにくいため、Mr.ウェザリングカラーとの相性が良好です。ウェザリングを保護したい場合には、水性トップコートがおすすめです。
ただし、こちらも完全乾燥後に行うことが大切です。
油分が残っている状態で吹くと、白濁やムラの原因になります。
吹き付けは厚く一度にかけず、軽く何回かに分けて行うときれいに仕上がります。
🧩 店長おびおのひとこと
Mr.ウェザリングカラーは表面が乾いても、中には油分が残っています。
触ってベタつかないくらいまでしっかり乾かすことが、仕上げ成功のカギです。
焦らず、じっくり仕上げるのが「いい模型」への近道。
トップコートで仕上げる前に、一晩おいて眺めてみるのもおすすめですよ。
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