まつり堂模型店

シタデルカラーに最適な筆を選ぶ

お問い合わせはこちら

シタデルカラーに最適な筆を選ぶ

シタデルカラーに最適な筆を選ぶ

2025/10/27

ウォーハンマーやミニチュアペイントで人気の「シタデルカラー」は、水性アクリル系塗料の一種ですが、他の水性塗料とは性質がやや異なります。発色が濃く、粘度が高めで、乾燥も速い――この個性を引き出すには、筆選びがとても重要です。ここでは、筆の硬さや共用の可否、専用ブラシの特徴などを整理してみましょう。
 


■ 柔らかい筆 vs 硬い筆


シタデルカラーは粘り気があり、筆に負けない“コシ”が必要です。穂先が柔らかすぎる筆では、絵の具を押し出せずムラになりやすく、細部のコントロールも難しくなります。逆に硬すぎる筆では、表面を引っかいてしまい、下地を削ることも。

最も扱いやすいのは「やや硬めで弾力のあるナイロン筆」です。特に「ベースカラー」や「ドライブラシ」など、力強く塗る場面ではコシのある筆が重宝します。一方、「シェイド」や「ハイライト」には柔らかめの筆を使い分けると、自然なグラデーションが出せます。
 


■ 水性ホビーカラー用の筆と共用できる?


基本的には共用可能です。どちらも水性アクリル系で、筆を使用後に水や専用クリーナーでしっかり洗えば問題ありません。ただし、シタデルカラーは顔料が濃く、乾くと筆の根元に固まりやすい傾向があります。共用する場合は「洗浄を完全に行うこと」が大前提です。

特に、シタデルの「シェイド」や「コントラスト」系は粘度が低く、筆の根本まで流れ込みやすいため、筆先を整える習慣を持つことが長持ちのコツです。
 


■ ラッカー系塗料の筆と共用できる?


これはNGです。ラッカー系塗料は有機溶剤を使うため、筆に残ったわずかな溶剤が水性塗料を分離させたり、逆にシタデルカラーの顔料を固着させたりします。
また、ラッカー用の筆は溶剤に耐えるために毛質が硬く、シタデルカラーを繊細に塗るには不向きです。

最悪の場合、筆洗いの際に溶剤が混ざって塗料カップ全体をダメにしてしまうこともあります。水性系とラッカー系の筆は必ず分けて保管しましょう。
 


■ シタデルブラシはやっぱり最適?


シタデル純正ブラシは、同ブランドの塗料特性を踏まえて設計されています。毛先の密度や弾力が絶妙で、特に「BASE」「LAYER」「SHADE」「DRY」など塗り方ごとに形状が最適化されています。

例えば「DRYブラシ」は毛を短くカットしてあり、余分な塗料を含まずドライブラシ技法に最適。「SHADEブラシ」は根元が太く、液体塗料をたっぷり含ませても垂れにくい。シタデルカラーの粘度と乾燥スピードを前提に作られているため、筆跡の出にくさや耐久性の点でも優秀です。

価格はやや高めですが、塗料との相性を考えると「まず一本は純正ブラシを試す価値がある」と言えるでしょう。
 


■ まとめ ― 筆も塗料の一部と考えよう


シタデルカラーは、塗料そのものの性能だけでなく、筆との“相性”で表現力が変わります。
・ベースや金属色はコシのあるナイロン筆
・シェイドやハイライトは柔らかめの筆
・水性ホビーカラー用筆は共用OK(ただし徹底洗浄)
・ラッカー系筆は絶対に共用NG
・迷ったらシタデル純正ブラシを一本導入


筆を替えるだけで、発色も塗り心地も驚くほど変わります。お気に入りのブラシを見つければ、シタデルカラーの世界はもっと深く、もっと楽しくなるはずです。

----------------------------------------------------------------------
まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
電話番号 : 083-292-7306
FAX番号 : 083-292-7306


----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。