工具が錆びる理由と、その対策
2025/12/03
〜店長おびおとモデラーメイドねろこの実例つき〜
模型作りに欠かせないニッパーやピンセット、デザインナイフなどの工具。長く使える道具だからこそ、「気づいたら錆びていた……」というのは避けたいところです。ところが、工具というのは 人によって錆びやすかったり、全く錆びなかったり するものなんです(驚)。
まつり堂模型店でも、店長おびおの工具は10年以上無傷で使われていたのに、それを店に持ってきてモデラーメイドねろこさんが使い始めた瞬間にサビが出るという、ちょっと面白い現象が実際に起きています。
この違いはいったいどこから生まれるのでしょうか?
今回は、「工具が錆びる理由」と「錆を防ぐための現実的な対策」についてまとめました。
■ 工具が錆びるのは「水分・塩分・酸素」がそろった瞬間
鉄・鋼材で作られた工具は、
水分(湿気)+塩分(汗など)+酸素(空気)
が揃うと酸化が進み、サビが発生します。
つまり、
工具に“汗や皮脂が付いた状態”で放置すると、
驚くほど早くサビが進行します。
■ 錆びさせる人と、錆びさせない人の差は「体質+扱い方」
まつり堂模型店の実例をもとに、もう少し深く見てみましょう。
● 店長おびおタイプ:工具が錆びない人
・手汗が少ない(歳を取って乾燥肌??)
・触ったあと軽く拭くクセがある(付着しているプラ粉の掃除をしてるだけ)
・金属部分を指でベタベタ触らない(これは常識かも?)
・使い終わったらすぐケースに戻す(性格が几帳面)
・湿気の少ない場所へ保管する、あるいは、模型部屋が自然と低湿度
・無意識に丁寧
・AB型(!)
特別なメンテをしているわけではなく、
習慣と体質の組み合わせで錆びないタイプです。
● メイドねろこさんタイプ:工具が錆びてしまう人
・手汗がやや多い(塩分・酸性度が高い場合も)
・作業速度が速く、工具に触る頻度が多い
・気づいたら刃先を指で触っている
・使用後の乾拭きが習慣化していない
・作業中の手の温度が上がりやすい
・O型(!!)
こうした体質と使い方の組み合わせが重なると、触った瞬間から酸化が始まることがあります。
あとは、店長おびおとメイドねろこさんの組むスタイルも大きく異なります。
・店長おびおは、ちょっと組んで、塗装して、しばらく(数時間から場合によっては数日)休憩、を繰り返すので、工具への負担が少ないのかもしれません。
・メイドねろこさんは、集中して何時間も連続して組むので、手の汗などが乾燥する暇もなく工具を侵食するのかもしれません。
実際、刃物職人や美容師、彫金職人などでも “触っただけで錆びる人” が一定数おり、特別珍しいことではありません。
■ 工具の寿命を延ばすための、現実的な防錆対策
模型ユーザーにとって無理のない、簡単で効果のある方法だけまとめました。
① 使う前に「手汗」を軽く拭く
アルコールティッシュで手を軽く拭くだけで、付着する汗・皮脂が大幅に減ります。
② 使い終わったら金属部分を乾拭き
キムワイプやティッシュで十分。
指紋が残らない状態が理想です。
③ 収納ケースに戻す
机の上に放置すると、湿気を吸い込みやすくなります。
④ 乾燥剤を入れておく
100円ショップの乾燥剤で効果バツグン。
工具箱の中でもOK。
⑤ シリコンスプレーで軽く表面を保護
刃物油より扱いやすく、薄い膜を作ってくれます。
(ただし刃先に厚く塗る必要はありません)
■ 工具は“人と環境”によって寿命が変わる
工具のサビは、扱っている人の体質・クセ・環境の影響を強く受けます。
店長おびおのように10年以上サビ知らずの人もいれば、
メイドねろこさんのように触っただけで変色が進むタイプもいます。
どちらも“普通”で、単なる体質と作業スタイルの違いです。
ただ、対策を少し意識するだけで、
工具の寿命は驚くほど伸びます。
■ まとめ
サビの原因は「水分・塩分・酸素」。
サビやすい人は「体質+使い方」に理由がある。
そして、ちょっとした習慣で防錆は十分できます。
道具は模型づくりの相棒。
ぜひ、あなたの作業スタイルに合った防錆方法を取り入れてみてください。
まつり堂模型店でも、工具の選び方やメンテ相談を受け付けています。
「私の手はサビやすいタイプなんです・・・」なんて人生相談(?)も大歓迎です!
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まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
電話番号 :
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