今は亡き愛車を、もう一度この手に
2025/12/13
――プラモデルでよみがえる、店長おびおの C231 ローレル――
まつり堂模型店 店長の「おびお」です。
今回は、少し個人的で、少しノスタルジックなお話を書かせていただきます。
添付の写真をご覧になって「おや?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
これは、私が20代のころに実際に乗っていた 日産 ローレル C231型、そしてその愛車を、フジミのプラモデルをベースに加工して再現した一台です。
20代の自分と、C231 ローレル
当時の私は、今よりずっと無茶で、今よりずっと車に夢中でした。
C231 ローレルは、いわゆる「走り屋全盛期」のクルマではありませんが、
あの角ばったボディ、どっしりとした佇まい、少し不良っぽい雰囲気がとにかく好きでした。
もちろん、4ドアの鈍重な車体は、峠を攻めるような車ではありませんが、
山口市から萩市に向かう、勾配とカーブの続く山道を
(心の中では)ガンガンに攻めていました。
今と違って、車の改造がほとんど認められていなかった当時、
思えば、無茶もいいところですが、それも含めて忘れられない時間です。
白バイやパトカーに出会うたびに止められていたのも、今となっては良い思い出です。
しかし、クルマはいつか別れの日が来ます。
手塩にかけたローレルとの別れは突然でした。
道路右手の駐車場に入ろうと、ウインカーを出し、
中央寄りによって止まっていたところ、
後方からノーブレーキで車に突っ込まれ、大破・・・
莫大な修理費用は保険で賄うことはできず、あえなく廃車・・・。
「あのローレルとの楽しい思い出が忘れられない」
ふと頭をよぎったのが
「あのローレル、プラモデルで作れないだろうか」
という考えでした。
ベースにしたのは フジミ製 ローレル C231。
ここまでは王道です。
そこに追加したのが、
フジミ スカイラインジャパン 爆走仕様(絶版品)に付属していた“ヤマトのエアロ”。
当時の自分がやっていたのと全く同じの、カスタムを再現しました。
ホイールは、林レーシングのホワイト。
これも当時と同じ。
アオシマのチューンナップパーツから選びました。
ボディカラーは、当時の「ちょっとクリーム色がかった白」を良く再現している、
タミヤの「TS-7 レーシングホワイト」あの頃を思い出しながら吹き付け。
テールランプは当時流行していた、黒いフィルムを張り付けてブラックに。
細かなところまで見れば「完璧な再現」ではありません。
でも、「自分の記憶の中のローレル」には、かなり近づいたと思っています。
プラモデルは、記憶を形にできる
完成したモデルを眺めていると、不思議な感覚になります。
もう乗れないはずのクルマが、
もう戻らないはずの時間が、
目の前に“存在”しているのです。
プラモデルは、単なる趣味ではありません。
思い出を保存できるメディアだと、私は思っています。
・若いころに乗っていたクルマ
・初めて自分で買った愛車
・今はもう手放してしまった一台
それらを、もう一度この手で組み立てることができる。
これは、とても贅沢な体験です。
今は亡き愛車を、模型で残しませんか
まつり堂模型店では、
こうした「思い出再現系」のプラモデル相談も大歓迎です。
「昔乗っていたクルマを作りたい」
「このホイール、当時っぽいのある?」
「このエアロ、流用できないかな?」
そんな話をしながら、
プラモデルを“単なる商品”ではなく、
個人史の一部として楽しんでいただけたら嬉しいです。
今は亡き愛車を、プラモデルで再現しませんか。
きっと、組み立てている時間そのものが、
あなたにとって大切な思い出になるはずです。
店長おびおは、そう確信しています。
----------------------------------------------------------------------
まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
電話番号 :
083-292-7306
FAX番号 :
083-292-7306
----------------------------------------------------------------------

