まつり堂模型店

カッターナイフ~黒刃と白刃

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カッターナイフ~黒刃と白刃

カッターナイフ~黒刃と白刃

2026/01/14

カッターナイフの「黒刃(くろば)」という言葉を、模型店や文具店で目にしたことがある方も多いと思います。見た目が黒い替刃ですが、これは単なる色違いではなく、用途や性質がはっきりと分かれた“性格の違う刃”です。今回は、この黒刃がどんなものなのか、白刃との違いも含めて詳しく解説しますね。
 

黒刃とは、刃の表面に黒色の処理が施されたカッターナイフ用替刃のことです。この黒色は塗装ではなく、鋼を酸化させる処理や特殊な表面処理によるものです。これにより刃の硬度が高くなり、非常にシャープな刃先を実現しています。最大の特徴は、何と言っても新品時の切れ味です。刃を当てた瞬間に「スッ」と素材に入っていく感覚は、黒刃ならではのものと言えるでしょう。
 

この鋭い切れ味は、精密作業で大きな力を発揮します。例えば、プラモデルのゲート処理や、スジ彫りの補助、デカールのカット、マスキングテープの切り出しなど、「正確さ」と「軽い力で切れること」が求められる作業に向いています。力を入れなくても切れるため、仕上がりがきれいになりやすく、余計なバリや歪みを生みにくいのも利点です。
 

一方で、黒刃には弱点もあります。それは「欠けやすさ」です。刃が硬いということは、裏を返せば粘りが少ないということでもあります。厚いプラ板を無理に切ったり、刃をこじるような使い方をすると、刃先が欠けたり、寿命が一気に縮んでしまうことがあります。また、耐久性という点では、後述する白刃よりも短めです。そのため、力仕事や荒い用途には向いていません。
 

ここで比較対象としてよく挙げられるのが「白刃(しろば)」、いわゆる一般的な銀色の替刃です。白刃は黒刃ほどの鋭さはありませんが、刃に粘りがあり、欠けにくく長持ちします。段ボールの開梱、厚紙のカット、多少力を入れる作業など、日常的でラフな用途には白刃の方が安心して使えます。いわば白刃は万能型、黒刃は切れ味特化型と言えるでしょう。
 

模型製作を例にすると、作業内容によって使い分けるのが理想的です。ランナーからパーツを切り出す段階や、厚みのある部分を加工する場面では白刃を使用し、最後の仕上げや細部の調整には黒刃を使う、という具合です。一本のカッターにこだわるよりも、「用途に応じて刃を選ぶ」ことで、作業効率も完成度も大きく向上します。
 

黒刃は「よく切れるが繊細な刃」です。プロや上級者向けというイメージを持たれがちですが、実は初心者にこそ、正しい用途で使ってほしい刃でもあります。軽い力で切れる分、無理な力をかけずに済み、結果として失敗を減らせるからです。ただし、扱いには少し気を配り、用途を選ぶことが大切です。


まとめると、黒刃は精密作業の心強い味方であり、白刃は日常作業を支える相棒です。どちらが優れているという話ではなく、役割が違うだけ。作業内容に応じて刃を使い分けることが、快適で安全な模型・工作ライフへの近道と言えるでしょう。

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