アメリカ西海岸の風を感じるワーゲンバスのキットあります
2026/02/25
まつり堂模型店のカーモデル棚に収められている2台のカラフルなワーゲンバスのキットを眺めていると、頭の中にある曲がローテーションされ始めます。店長おびおが生まれた年と同じ 1965年に全米で大ヒットを巻き起こした名曲「California Dreamin'」です。
高校生のころ、 当時はやっていた BCLで、愛機 National RF-B30 で聴くノイズだらけの VOA ( Voice Of America ) から流れてきたあのメロディは、遠い海の向こうの景色を想像させてくれる魔法のような存在でした。
「暖かいカリフォルニアに行きたい」――そんな歌詞に、多感な高校生の自分は強く心をつかまれました。まだ海外旅行が一部のお金持ちのものだった時代、アメリカ西海岸は映画や音楽の中にだけ存在する“憧れの場所”。青い空、パームツリー、ビーチ、そしてヒッピーカルチャー。自由で、明るくて、どこか少し反体制的で、でも人間らしい温度を持った文化。それらがひとつの象徴として結晶した存在が、ワーゲンバスでした。
1960年代後半、カリフォルニアを中心に広がったフラワームーブメント。花柄のペイントを施したワーゲンバスは、若者たちの自由の象徴でした。サーフボードを積み、ギターを抱え、海岸沿いを走る。そんな情景は、写真や映像の中でしか知らないはずなのに、不思議と心にリアリティを持って迫ってきます。
そして時は流れ、2006年。店長おびおが初めてアメリカ西海岸の地を踏んだのは、仕事の出張がきっかけでした。若いころに思い描いたカリフォルニアは、遠い夢のような存在でしたが、実際に降り立ったその空気は、想像以上に心に響くものでした。
抜けるような青空、乾いた風、夕暮れのオレンジ色の光。港に並ぶヨット、海岸線を走る車たち。そこに流れている空気は、ラジオから聴こえた「California Dreamin'」の世界とどこか重なって、「California Dreamin'」が何度も何度も脳内ヘビーローテーションされたことはいうまでもありません。
出張という形での初訪問でしたが、その感動は忘れられませんでした。そしてその後、今度は個人旅行で何度も西海岸を訪れることになります。サンフランシスコの街並み、ロサンゼルスの広がる空、サンタモニカの夕陽。そして、思いのほか暗い夜の街の不穏な街角にさえ“自由”を感じました。
西海岸の文化は、ただ派手なだけではありません。自分の好きなものを好きと言える強さ、自分のスタイルを持つことの大切さ。ワーゲンバスのカラフルなボディペイントは、その精神の象徴でもあります。花柄やポップなイラストは単なる装飾ではなく、「自分らしく生きる」というメッセージそのものなのです。
ひょっとすると、今、店長おびおが、低くローダウンしたセダンに推しキャラを派手に描いた痛車に乗っているのも、その源流は同じところにあるのかもしれません。
店頭にあるワーゲンバスのキットは、そんな西海岸カルチャーを凝縮した存在です。フラワーパワー全開のヒッピー仕様もあれば、サーフショップをイメージしたポップなデザインもあります。どちらも1960〜70年代の空気をまとい、見る人の心に“あの時代”を思い出させてくれます。
模型は単なるプラスチックの塊ではありません。そこに物語を重ねることで、初めて命が宿ります。店長おびおにとって、ワーゲンバスは単なる旧車ではなく、青春の憧れと実体験が重なった特別な存在です。高校生のころ、BCLラジオの向こうに広がっていた西海岸の景色。2006年、実際に肌で感じたあの風。そして何度も訪れた旅の記憶。それらが一台のワーゲンバスに重なります。
もしあなたが「California Dreamin'」を聴いて心が動いたことがあるなら。もしカリフォルニアの空や海に憧れたことがあるなら。このキットはきっと、ただの模型以上の存在になるはずです。色を塗り、デカールを貼り、ゆっくりと組み上げる時間は、きっと西海岸への小さな旅になります。
まつり堂模型店には、アメリカ西海岸の風を感じられるワーゲンバスのキットがあります。あの時代の音楽とともに、ぜひあなたの手で一台、完成させてみませんか。
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まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
電話番号 :
083-292-7306
FAX番号 :
083-292-7306
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