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<title>ブログ</title>
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<title>新品商品の箱・ケースの状態について、まつり堂模型店からのお願い</title>
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こんにちは、まつり堂模型店です。
今日は、商品の箱やケースなど、外装の状態について、当店の考え方と取り扱い方針をお伝えします。
最近、Xで模型店の方々による投稿をいくつか目にしました。入荷したガンプラの箱の糊付けがはがれていたり、箱がつぶれていたりして、「きれいなものと交換してほしい」とトラブルになる。一方で、お店で補修すると、その跡を見て「中古品ではないか」と疑われてしまう、というお話です。
これは、当店にとっても身近な問題です。
今回掲載した写真は、まつり堂模型店に入荷した時点での商品の状態です。直近の鉄道模型の入荷では、同じ入荷分のケースすべてに擦り傷が見られました。紙箱の商品にも、つぶれがありました。
店頭で長く陳列していたからでも、お客様が使ったものを買い取ったからでもありません。新品として仕入れた商品が、この状態で届いています。
楽しみにしていた商品だからこそ、箱やケースもきれいであってほしい。そのお気持ちはよくわかります。箱絵を楽しんだり、ケースに入れて大切に保管したりすることも、模型の楽しみのひとつですよね。お店としても、できるだけきれいな状態でお渡ししたいと思っています。
そのうえで、当店では、メーカーが外装を梱包材として扱う考え方に沿って、次の方針で販売しています。
・外装を梱包材として扱う商品の場合、中の商品に問題のない箱・ケースの傷や擦れ、へこみ、糊付けのはがれなどは、原則として返品・交換の対象外とさせていただきます。
・入荷時点でこうした外装の傷みがあっても、新品として仕入れた未使用の商品は、新品として販売します。
・店頭では、箱の貼り直しなどの外装の補修は行いません。
補修をしないのは、入荷時の状態をそのままご確認いただくためです。補修跡によって、商品の状態や来歴について誤解が生じることも避けたいと考えています。
もちろん、今回のお知らせは外装についてのお話です。商品本体の破損や不具合、部品の不足などがある場合は、別途ご相談ください。
箱やケースの状態が気になる方は、ご購入前に、遠慮なくスタッフへお声がけください。状態をご確認いただき、納得したうえでお選びいただければと思います。ただ、入荷した商品すべてに同じような傷がある場合もあり、傷のないものをご用意できるとは限りません。その点も、あらかじめご了承ください。
これからも商品を大切に取り扱い、模型を楽しむお手伝いをしていきたいと思っています。まつり堂模型店の取り扱い方針について、ご理解をお願いいたします。
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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260909204623/</link>
<pubDate>Wed, 09 Sep 2026 20:49:00 +0900</pubDate>
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<title>ねろこさんのいない、雨の平日</title>
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<![CDATA[
今日、9月4日は朝から雨です。とんでもないレベルの大雨が降っている地域もあるようですが、まつり堂模型店周辺は、シトシトと静かな雨です。
ドアの外は昼なのに薄暗く、雨粒が静かに落ち続けています。
こんな天気の平日は、人通りもなく、今日はまだお客様のご来店がありません
そして、今日の午前中はねろこさんも不在です。ねろこさんは、一人でも店内をにぎやかにしてくれる人です。
作業をしながら独り言、何かを見つけては声を上げ、
テレビの画面を見ながら、ときどき笑い声が聞こえてきます。
そのにぎやかなねろこさんがおらず、
お客様もおられない今日の店内は、いつも以上に静かです。
聞こえてくるのは、外の雨音と、3Dプリンターの音だけ。ウィーン、コトコト、ウィーン……。3Dプリンターだけが、一定のリズムで造形音を刻んでいます。
こんな日に、おびおは何をしているのか。
まずは、カーモデル棚の高いところに置いてあるストック分の整理です。
箱を一つずつ、15ゲーム（もう皆さん知らないですよね）のように入れ替えて、メーカーやブランドごとに仕分けていきます。
普段はなかなか手をつけられない場所なので、こういう静かな日にはちょうどよい仕事です。
次は、ウォーターラインシリーズの並べ替え。同じ艦型や姉妹艦が、なるべく近くに並ぶように箱を移動させます。
離れた場所にいた姉妹艦を見つけて隣同士にすると、ムフーッという気分になります。
お客様にも、違いを見比べながら選んでいただきやすくなると思います。
ウォーハンマーカラーも、一色ずつ確認します。たくさんの色が並ぶ売り場では、お客様が手に取ったあと、似た色の場所へ戻っていることがあります。
ラベルと棚の位置を照らし合わせながら、間違った場所に戻っていないかを確かめます。
そのまま、品切れになっている商品のチェック。
補充できるもの、発注が必要なものを拾い出し、最後に商品の写真撮影も進めます。
お客様の姿が見えない日にも、模型店の仕事は静かに続いています。
棚を整え、在庫を確認し、商品を撮影して、次に来られるお客様を迎える準備をする。
にぎやかな営業日とは違いますが、こんな時間もお店には必要なのでしょう。
外では、まだ雨が降っています。
もう今日はずっと雨だとか。
正直、売り上げは絶望的です。

それでも、こんな日もいいな、と思います。
心がとても落ち着く静かな日。いつもより静かなまつり堂模型店で、おびおは一人、ゆっくりと店を整えています。
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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260904172027/</link>
<pubDate>Fri, 04 Sep 2026 17:37:00 +0900</pubDate>
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<title>メガミデバイスの箱の番号は何の意味？</title>
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<![CDATA[
まつり堂模型店は、美プラの宝庫なので、様々なメーカー、様々なブランドの美プラがぎっしりと棚に詰まっていますが、そのなかに『女神デバイス』というシリーズがあります。

「メガミデバイス」は、コトブキヤが展開する「美少女×メカニック」がテーマのプラモデルシリーズです。全高約14cmの可動素体「マシニーカ」に武器や装甲を装着でき、素体と武装の両モードを楽しめます。色分けパーツと塗装済みの顔により、初心者でも組み立てやすく、自由な改造や組み替えも魅力です。

そんな「メガミデバイス」ですが、パッケージにも特徴があります。メガミデバイスの箱を並べると、「10」「11.1」「A2.1」など、大きな番号が記載されているのです。

モデラーメイドのねろこさんによると、美プラーの間では、これらの番号が何を意味しているのかは「常識」なのだそうですが、店長おびおはイマイチ理解していませんでしたので、メガミデバイス公式サイトやコトブキヤの公式ブログをもとに調べてみました。
整数の番号は、基本シリーズのナンバリング
「01」「02」「10」「16」「24」といった数字は、メガミデバイスの基本シリーズに付けられたナンバリングです。
第1弾は「01WISM・ソルジャーアサルト／スカウト」、第2弾は「02WISM・ソルジャースナイプ／グラップル」。その後も「03SOLホーネット」「04SOLロードランナー」と続いていきました。まつり堂模型店には「02」以降が揃っていました。
つまり、基本的には「メガミデバイスのシリーズ第何弾に属する商品か」を示しています。ただし、これは発売された全商品の通算番号ではありません。再生産品やM.S.G、コラボ商品などは別に扱われるため、番号と発売順が完全に一致するとは限りません。
「10.1」の小数点以下は、派生商品を示す枝番
店頭の箱には「7.1」「10.1」「11.1」といった小数点付きの番号もあります。これは、元になった商品のカラーバリエーションや装備変更版などに付けられる「枝番」と考えると分かりやすいでしょう。
例えば、・「07Chaos&Prettyマジカルガール」・「07.1Chaos&PrettyマジカルガールDARKNESS」・「10BULLETKNIGHTSランサー」・「10.1BULLETKNIGHTSランサーHELLBLAZE」という関係です。
ただし、商品によって番号と名称の組み合わせが異なるため、箱の実物または公式商品ページでの確認が必要なようです。
小数点以下「.1」は単なる再生産を意味するものではありません。同じ設計やキャラクターを基礎としながら、成型色、表情、武装などを変更した別商品に与えられる番号です。したがって「10.1」は、「10番の商品から派生したバリエーション」と理解するのが適切です。
「A2」などのアルファベットはコラボシリーズ
写真に写っている「A2」「A3.1」「A4」「A6」は、スマートフォン／PCゲーム『アリス・ギア・アイギス』とのコラボ商品に付けられた番号です。
先頭の「A」は『アリス・ギア・アイギス』シリーズを区別する記号で、後ろの数字がコラボシリーズ内の番号になっています。主な例は次のとおりです。
箱の番号商品A1吾妻楓A2兼志谷シタラVer.カルバチョートA2.1兼志谷シタラ【天機】Ver.カルバチョートA3相河愛花A3.1相河愛花【仁愛】A4一条綾香A5金潟すぐみA6小芦睦海
公式ブログでも、兼志谷シタラは「コラボ第2弾」と紹介されています。したがって「A2」の数字は、基本シリーズ全体の第2弾ではなく、「アリス・ギア・アイギスとのコラボ第2弾」を示す番号と判断できます。さらに「A2.1」のように小数点が付く場合は、通常シリーズと同様に、そのキャラクターや商品の派生仕様を表します。
「A」は素体の種類や肌色ではない
メガミデバイスでは「スキンカラーA」や「Block1」「Block2」といった別の分類も使われています。そのため、箱の「A2」を素体や肌色の規格と混同しやすいのですが、両者は別物です。・A2：アリス・ギア・アイギス・コラボのナンバリング・スキンカラーA：肌色の区分・Block1／Block2：素体設計の世代・規格・M.S.G01など：サポートパーツ側の番号このように、同じアルファベットや数字でも、書かれている場所と商品カテゴリーによって意味が変わります。
箱の番号は「商品を整理するためのシリーズ番号」
結論をまとめると、箱の大きな番号は次のように読めます。・「10」などの整数＝メガミデバイス基本シリーズの番号・「10.1」などの小数点付き＝元の商品から派生したバリエーション・「A2」などの英字付き＝コラボシリーズを区別したナンバリング・「A2.1」＝コラボシリーズ第2弾を基礎とする派生商品
この番号は、劇中に登場する機体番号というより、商品シリーズを整理し、箱を並べたときに関係を分かりやすくするためのナンバリングです。
ただし、コトブキヤが番号の命名規則を一覧で明文化した公式資料は、現在確認できませんでした。でも、店頭で箱を眺めながら、「これは何番の派生型だろう」と比べてみるのも、メガミデバイスの楽しみ方のひとつではないでしょうか。それから、公式からの言及はありませんが、商品にナンバーをつけるのはコレクターを萌えさせますね。自分の美プラ棚を眺めて、たとえば「06」が無ければ、同氏もて欲しくなるじゃないですか？そんな仕掛けも、ひょっとするとあるのかもしれませんね。

まつり堂模型店
750-0001山口県下関市幸町1-9
083-292-7306
Xまつり堂模型店（山口県下関市）（@matsurido_model）さん/X
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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260716124858/</link>
<pubDate>Thu, 16 Jul 2026 13:02:00 +0900</pubDate>
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<title>奥が深い オリーブドラブの世界</title>
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<![CDATA[
戦車や軍用車両を作る模型ファンなら、一度は悩んだことがあるはずです。
「オリーブドラブって、メーカーごとに色が違うやん、どれ使えばいいん」
まつり堂模型店の棚を見ると、GSIクレオスにも、ガイアノーツにも、モデルカステンにもオリーブドラブがあります。さらには、オリーブドラブを名乗っていない色まで含めると、軍用のオリーブ色は山ほどあります。

もちろん、実際に塗り比べてみても、色味は全く違っていて、茶色っぽいものもあれば、緑が強いもの、黄緑っぽいものまであります。
では、どれが正しいのでしょうか。実はその答えは、
「全部正しい」
なのです。
そもそもオリーブドラブとは、特定の一色を指す名前ではありません。語源は英語の「Olive（オリーブ色）」と「Drab（くすんだ茶色）」を組み合わせたもので、もともとは軍服や軍用装備に使われた保護色の総称でした。

ぶっちゃけていうと、オリーブ色と、くすんだ茶色（例えば、H84:マホガニー）を混ぜて作った色は、全部「オリーブドラブ」なんです。
この色は、第一次世界大戦の頃から各国で採用され、特に有名なのは第二次世界大戦中のアメリカ軍です。M4シャーマン戦車やジープ、トラックなど、多くの車両がオリーブドラブで塗装されていました。
ところが当時は現在のような厳密な国際規格や組織内規格による色管理が行われていたわけではありません。
同じ「オリーブドラブNo.9」という指定色であっても、・塗料メーカー・製造工場・生産時期・使用した顔料
・調色した人、塗った人、何に塗ったか・塗った人のその日の気分によって微妙に色が異なっていました。
さらに戦場に出れば状況はもっと複雑になります。
北アフリカの砂漠では強烈な紫外線によって退色し、黄色っぽく変色します。ヨーロッパ戦線では泥や埃が付着し、灰色がかった色になります。太平洋戦線では湿気や熱帯の環境によって汚れ方も変わります。
つまり実車のオリーブドラブは、最初から一色ではなく、時間とともに無数の表情を見せる色だったのです。
戦後になると、アメリカ軍ではFederalStandard（FS規格）による色管理が行われるようになりました。
例えば、・FS34087・FS33070・FS34088など、似ているようで異なるオリーブ系カラーが存在します。
しかしこれもまた、「オリーブドラブ」という名前の一部に過ぎません。模型メーカーが発売しているオリーブドラブは、必ずしも特定のFS番号をそのまま再現したものではありません。
むしろ、「完成模型として最も格好よく見える色」を目指して調整されていることが多いのです。
例えば、モデルカステンのC-35オリーブドラブ［2］は、深緑寄りで重厚感があり、ウェザリングを施した戦車によく似合います。
GSIクレオスの水性ホビーカラーH78は、茶色味を含んだ標準的な米軍オリーブドラブで、シャーマン戦車やジープを塗る際の定番色として人気があります。
ガイアノーツのTL-001はやや明るく黄緑寄りで、退色した実車やスケール感を意識した仕上がりに向いています。
つまり、「どれが正しい色か」ではなく、「どんな状態の車両を再現したいか」が重要なのです。
新品の工場出荷状態を再現したいならH78。長期間戦場で使われた重厚な車両ならC-35。日焼けして色褪せた車両ならTL-001。
・・・という考え方も、無限にある考え方の一つにすぎません。
実車としてあり得る色は無限にあるのです。
模型製作ではよく「正しい色」を求めたくなります。しかしオリーブドラブほど、その考え方が通用しない色もありません。
同じ車種、同じ部隊、同じ時代であっても、写真ごとに色が違って見えることさえあります。
だからこそオリーブドラブは面白いのです。
単なる緑色ではありません。そこには軍事史があり、戦場の環境があり、退色や汚れの物語があります。
模型のオリーブドラブを見比べるときは、ぜひこう考えてみてください。「この色の向こうには、どんな戦場と歴史があったのだろうか」
そして、展示会などで老害さんが「この色はおかしい」などと余計なことを言ってきたときには。「これが、私の作品のオリーブドラブなんです」
と堂々と言って、このブログの内容をウンチクとして語って撃退してください

オリーブドラブとは、戦車模型の基本色であると同時に、100年以上にわたる軍事史そのものを映し出す色、さらには、「あなた」の作品に対するポリシーを明確に提示する色なのです。

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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260608095521/</link>
<pubDate>Mon, 08 Jun 2026 10:15:00 +0900</pubDate>
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<title>人はいつしかマンダラガンダムにたどり着く</title>
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<![CDATA[
笑い者にされるのを承知で正直に言います。<brdata-end="73"data-start="70"/>「マンダラガンダム」、店長おびおは好きです。マンダラガンダムの登場する『機動武闘伝Gガンダム』という作品は、ガンダムシリーズの中でも特に「自由」なデザインが多い作品ですが、その中でもマンダラガンダムは異彩を放つ存在でした。放送当時は「なんだこれは!」と驚いた記憶がありますし、店のお客様がおっしゃるには当時「これでガンダムも終わった」と思われたのだそうです。
若い頃の私は、そのお客様と同じく、この機体を正直「色物モビルスーツ」だと思っていました。<brdata-end="138"data-start="135"/>Gガンダム特有の、各国イメージを極端に誇張したコミカル枠。

ところが歳を重ね、模型を何千、何万と見続け、さらに暦が一巡し「悟りを開かねばならない年齢」になってくると、この機体の異様な完成度に気づいてしまうんです。
これは単なるネタ機体ではなく、かなり本気で「曼荼羅」をロボットに落とし込もうとしていることがわかります。まず、「曼荼羅」というもの自体が非常に面白いものだと思います。一時期、アジア各国の宗教遺跡にドハマリした経験がある私は、マンダラガンダムをこう解釈しました・・・・
<brdata-end="314"data-start="311"/>曼荼羅は一般には「円を描いた仏教の絵」くらいのイメージですが、本来は“宇宙そのものを図式化したもの”です。中心には絶対的存在としての仏様。<brdata-end="378"data-start="375"/>そこから同心円状・幾何学的に世界が広がっていく。重要なのは、「個」ではなく「全体構造」なんです。だから曼荼羅では、・宇宙一美しい図形である円・輪廻転生につながる対称性・宇宙はフラクタルであることを示す反復・にもかかわらず、仏様がおられる中心性・形の有無にかかわらずあらゆるものが巡り巡る循環性が極端に重視されます。
つまり曼荼羅とは、「世界を秩序立てて並べた構造美」なんです。
で、その視点でマンダラガンダムを見ると、それが恐ろしいほどそれが徹底して織り込まれているのです。
まず数珠。普通のロボットデザインなら、球体を連続配置すると単調になります。ところがマンダラガンダムは、その“反復”そのものを武器にしている。球体が延々と連なることで、「リズム」が生まれているんです。これは完全に曼荼羅の思想です。
曼荼羅は、同じパターンの繰り返しによって精神を集中させる側面があります。見続けることで、感覚が日常から離れ、精神世界へ入っていく。数珠も同じです。珠を一つずつ繰ることで意識を整える。つまりマンダラガンダムの腕は、単なる数珠モチーフではない。“精神性そのもの”を造形化しているのです。ここが凄いと思います。
さらに面白いのが、「丸」の支配力です。最近のロボットメカは、とにかくエッジを立てる方向にあります。鋭さ、情報量、メカ感。アルファードにも通じるイキッたデザインともいえるでしょうか。

ですが、マンダラガンダムは逆。丸、曲線、円筒、反復で成立しています。しかもその丸が、「柔らかさ」と「異様さ」を同時に生んでいます。
これは仏像にも近い感覚です。仏像って、筋肉表現を極端にリアルにはしません。むしろ滑らかな面と曲線によって、“人間を超えた静けさ”を表現する。マンダラガンダムの鐘型ボディにも、それを感じます。また、丸のつながりは仏様の頭「螺髪（らほつ）」を思い出さずにはいられません。螺髪は超越性も意味します。それは、この造形が唯一無二であることとも通じます。
この「静けさ」は年齢を重ねると妙に分かってくるんです。若い頃は、強さとは「速さ」や「火力」でした。<brdata-end="1110"data-start="1107"/>でも今は違います。
何者にもおびやかされない、何者にもまdぽわされない、一本信を通す“揺るがなさ”に惹かれるのです。マンダラガンダムには、それがあるのです。巨大な鐘のような胴体（？）。<brdata-end="1167"data-start="1164"/>重心の低い構え。<brdata-end="1178"data-start="1175"/>ゆっくりと動きそうなシルエット。<brdata-end="1197"data-start="1194"/>全身を支配する円と曲線。あれは「戦うロボット」というより、“そこに在るもの”なんです。
だから立体物として異様に強い。そして尊い。
写真で見ると変な機体なのに、実際に模型になると突然説得力が出る。曲線と反復が、立体になった瞬間に空間を支配し始めるんですね。錫杖を手に静かに合唱する姿はもはや「仏教美術」です。残念なことに、若い頃の私は、この面白さが分からなかったのです。<brdata-end="1455"data-start="1452"/>でも、暦が巡った今なら分かります。人は歳を重ねると、いつかマンダラガンダムに辿り着くのかもしれません。
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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260516115251/</link>
<pubDate>Sat, 16 May 2026 12:30:00 +0900</pubDate>
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<title>独りウォーハンマーに向かい合う至福の時</title>
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<![CDATA[
ウォーハンマーと聞くと、多くの人が対戦ゲームとしての側面を思い浮かべるかもしれません。ルールを覚え、軍勢を編成し、プレイスペースで対戦する――確かにそれも魅力のひとつです。
<brdata-end="156"data-start="153"/>ですが、その「ゲームプレイを前提とした楽しみ方」に、少し疲れてしまったことはありませんか？
ゲームを成立させるためには、ある程度まとまった数のミニチュアを揃える必要があります。しかも同じ陣営で、同じユニットを複数体。いわば“戦うための量産”。それは時に、作る楽しさよりも義務感が勝ってしまう瞬間を生みます。
しかし、本来のウォーハンマーはもっと自由なものです。
気に入ったミニチュアを、陣営に縛られず一体だけ選んで組み立てる。塗装もルールに従う必要はありません。自分の好きな色、自分のイメージで仕上げればいい。
<brdata-end="417"data-start="414"/>そうして完成した一体一体には、量産品にはない“自分だけの物語”が宿ります。
さらに一歩進めて、ジオラマを作ってみるのもいいでしょう。戦場の一瞬、静かな情景、あるいは完全なオリジナル世界。ミニチュアはただの駒ではなく、「世界を構成する存在」へと変わります。
この楽しみ方には、いくつもの自由があります。
他の人と予定を合わせる必要がありません。<brdata-end="594"data-start="591"/>プレイスペースへ足を運ぶ必要もありません。<brdata-end="618"data-start="615"/>勝ち負けに一喜一憂する必要もありません。
ただ、自分の机の上で、自分のペースで向き合うだけ。
イギリスではボードゲーム文化の中でウォーハンマーが育ちました。しかし、日本で同じ楽しみ方をする必要はありません。むしろ、日本的な「一人で没頭する趣味」としての相性は抜群です。
静かな時間の中で、筆を動かし、色を重ね、小さな世界を作り上げていく――。
<brdata-end="795"data-start="792"/>それは誰にも邪魔されない、極めて贅沢な時間です。ウォーハンマーは、自由なんです。少し立ち止まってみませんか。
<brdata-end="856"data-start="853"/>対戦のためではなく、誰かと比べるためでもなく、ただ自分のために。独りウォーハンマーに向かい合う、その至福の時に。

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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260416082104/</link>
<pubDate>Thu, 16 Apr 2026 08:23:00 +0900</pubDate>
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<title>「愛宕の三番砲塔は危なくないのか？」という疑問</title>
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<![CDATA[
高雄型重巡洋艦愛宕のウォーターラインシリーズのパッケージを眺めていると、ふと引っかかる瞬間があります。子供の頃から「？？？」と思っていたのですが、三番砲塔が艦橋の方を向いているのです。「これ、間違えて撃ったら自分の艦橋を吹き飛ばしてしまうのではないか」。そんな素朴な疑問を抱いた方は、店長おびおだけではないはずです。結論から言えば、その心配はないようです。愛宕の三番砲塔は、確かに艦橋の近くに位置し、艦橋の方を向いているのですが、その向きのまま発射されることは設計上防がれているとのことなのです。つまり、誤って自艦を攻撃してしまうような事態は、最初から起こらないように作られているらしいのです。
愛宕を含む高雄型重巡洋艦の主砲配置は、やや独特です。一番・二番砲塔が前方を担当し、三番砲塔は艦橋の直後に置かれながら後方射界を受け持つ、いわば「後ろを守る砲塔」になっています。そのため、通常の待機状態では後方を向いているのが自然な姿となります。当たり前ではありますが、「向くこと」と「撃てること」はまったく別の話です。軍艦の主砲は、単純にレバーを引けば発射されるようなものではありません。砲塔の向きや仰角、そして周囲の安全条件が満たされて初めて発射が許可される仕組みになっています。特に愛宕のような重巡洋艦では、射撃指揮装置と電気的な発火回路が組み合わされており、危険な角度に砲が向いている場合には、回路そのものが遮断されるような安全機構が存在していたと考えられています。このような仕組みは「射界制限」と呼ばれ、砲が自艦の構造物を損傷する可能性のある方向に入った場合、発射できないようにするものです。つまり砲は回転してその方向を向くことはできても、その状態では引き金が引けない。いわば機械と電気の両面から「撃てない」ようにしているわけです。この考え方は日本海軍特有のものではなく、当時の主要な海軍では広く採用されていた合理的な安全設計でした。さらに興味深いのは、実戦下においてこの種の安全対策がより強化されていた形跡があることです。実艦の写真からは、射界制限に関する応急的な装置が追加されている例も確認されており、現場レベルでも「自艦を傷つけない」という点がいかに重視されていたかがうかがえます。戦闘においては敵からの攻撃以上に、味方のミスによる損傷を避けることが重要であり、そのための工夫は目に見えない部分にこそ多く施されていたようなのです。愛宕の三番砲塔は、一見すると危険に見える配置をしています。しかしその裏には、射界の設定、電気的な発射制限、そして運用上の厳格な管理という、いくつもの安全装置が重ねられています。軍艦の設計において「自分を撃たない」というのは大前提であり、そのための工夫が徹底されているのです。模型を組むとき、三番砲塔を後ろ向きにするか、それとも少し振ってみるか。その選択ひとつにも、こうした背景を知っていると、見え方が少し変わってきます。ただのパーツの向きではなく、その奥にある設計者の意図や当時の技術を感じ取ることができる。そこにこそ、模型趣味の奥深さがあるのではないでしょうか。
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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260322123039/</link>
<pubDate>Sun, 22 Mar 2026 12:41:00 +0900</pubDate>
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<title>KATO 春のNゲージデビュー応援キャンペーンが始まりました！</title>
<description>
<![CDATA[
今年もKATOの「春のNゲージデビュー応援キャンペーン」が始まりました。
2026年5月10日（日曜日）まで
<brdata-end="73"data-start="70"/>店長おびお、こういうキャンペーンを見るとつい語りたくなってしまいます。なにしろおびおは小学校5年生からNゲージをやっている筋金入りのNゲージオタクです。
まず結論から言います。<brdata-end="169"data-start="166"/>Nゲージはいいぞ。いや本当に。鉄道模型は数ある模型ジャンルの中でも、走る光る<brdata-end="226"data-start="223"/>音が出る<brdata-end="234"data-start="231"/>レイアウトを作れるという、模型の楽しさが全部入っているジャンルなんです。
今回のキャンペーンは、そんなNゲージを始めるにはかなり良い内容です。
スターターセット・マスター線路セットで始める
対象のスターターセットやマスター線路セットを購入すると、<brdata-end="375"data-start="372"/>「鉄道模型カタログ2026」が1冊もらえます。このカタログ、実はただのカタログではありません。
買えば2750円もします！！

・・・いや、その「ただ」じゃなくて・・・
<brdata-end="431"data-start="428"/>店長おびおは子どもの頃、いろんな鉄道模型カタログを何時間も眺めて妄想するという遊びをしていました。「次はこの電車が欲しい」<brdata-end="495"data-start="492"/>「この客車を牽くならこの機関車だな」…という、模型好きにとって非常に危険な遊びです。そんな危険な遊びにぴったりの分厚いカタログでをプレゼントします。
カタログで始める
カタログ2026（税込2750円）を購入すると<brdata-end="572"data-start="569"/>ユニトラック直線線路（124mm）を2本プレゼント。
KATOのユニトラックは本当に良く出来ています。<brdata-end="631"data-start="628"/>線路をつなぐだけでちゃんと走る。これはすごいことです。店長おびおが子どもの頃は、レールの接触が悪くて<brdata-end="686"data-start="683"/>電車を押して発車させる<brdata-end="704"data-start="701"/>という悲しい現象がよくありました。
今はそんなことはありません。<brdata-end="740"data-start="737"/>つなげば走る。文明の勝利です。
Nゲージは「大人の沼」です
正直に言います。Nゲージは<brdata-end="797"data-start="794"/>沼です。ですが、とても楽しい沼です。電車が好きな人<brdata-end="837"data-start="834"/>ミニチュアが好きな人<brdata-end="850"data-start="847"/>機械が好きな人このどれかに当てはまるなら、ほぼ確実に楽しくなります。そしてもし、<brdata-end="899"data-start="896"/>「Nゲージやってみたいけどよく分からない」<brdata-end="923"data-start="920"/>という方がいれば。安心してください。<brdata-end="946"data-start="943"/>店長おびおは小5からやっているオタクです。たぶん普通の人の3倍くらい語れます。

・・・たった３倍かよ、って言わないで
ということで、この春。<brdata-end="1009"data-start="1006"/>Nゲージデビュー、いかがでしょうか。

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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260312155025/</link>
<pubDate>Thu, 12 Mar 2026 16:00:00 +0900</pubDate>
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<title>あの日の夜行バス ― 店長おびおと『エアロキング』の思い出」</title>
<description>
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まつり堂模型店では1/150スケールのバスミニチュア、トミーテックの『バスコレ』を扱っています。お得な1000円バスから、豪華ケース入りの50,000円のバスセットまで、全国各地のカラフルなバスが手のひらサイズに統一スケールで作られており、コレクションするだけでも楽しい商品ですが、「バスコレ走行システム」を使えば、一部のバスは走らせることもできます。ぜひお買い求めくださいね。

さて、店長おびおは、幼いころからバスが大好きです。鉄道や飛行機が好きな人は多いですが、店長にとって特別な存在はバスでした。小さい頃は、街で見かけたバスを、家に帰ってからせっせとノートに記憶頼りのスケッチをして、バスのイラストを収集していました。

そんなことをしているとだんだんバスに詳しくなってきて、おびおが大学生の頃に発刊された雑誌『バスラマインターナショナル』は当然のように愛読書になりました。

自家用車同様に、バスにも様々なメーカーから発売されている、さまざまな車種があります。なかでも、強いあこがれを抱いているのが、国産二階建てバスの三菱ふそう「エアロキング」です。
とにかく巨大で、そしてカッコいい。道路をゆっくりと進んでくるその姿は、まるで陸上を走る客船のようでした。二階建ての長い車体、黒く大きな窓、堂々としたフロント。普通のバスとはまったく違う存在感があり、初めて見たときの驚きは今でも忘れられません。
かつて、このエアロキングは下関と東京を結ぶ夜行高速バスに使われていました。店長おびおが会社員だったころ、東京への出張の際には、もっぱらこの二階建てバスの夜行便「ふくふく号東京」を利用していました。

東京駅の八重洲口バスターミナルでバスを待っていると、やがて「ふくふく号東京」の巨大なエアロキングがバス停に姿を現します。当時、二階建てバスを夜行便で運行していたのはこの路線のみでしたので、東京でさえまだまだ二階建て路線バスは珍しい存在でした。

茨木や筑波方面への長距離バスで帰路につく勤め人でにぎわう日常風景のバスターミナルに、突如現れる巨大なエアロキングは、皆が見上げる存在であり、「下関駅」と表示されたその方向幕は、東京の人々に下関のすごさを知らしめるアイコンでもありました。

「どや、自分は今からこれに乗るぞ！」

なんとなく自慢げにバスに乗り込み、一階の豪華なサロンに目配せをして、車内の階段をのぼり、二階の客席で自分の予約席を見つけて、豪華な一人がけのシートに座ると、先ほどの人々をまさに「眼下に見下ろす」風景となります。
東京への往復は、新幹線や飛行機という選択肢もありましたが、あえて夜行バスを選ぶ理由がありました。それは、夜の高速道路を走り続ける独特の旅の雰囲気が好きだったからです。寝台列車とは違い、途中でバス停停車することもなく、ただ静かに下関へ向かって走り続けます。窓の外には、夜のサービスエリアの灯りや、遠くに見える街の光が流れていきます。
そして、この夜行バスにはもう一つ、特別な空気がありました。それは、乗っている人のほとんどが下関と何らかの関係を持つ人たちだということです。出張に向かう人、東京で働く人、故郷へ帰る人、あるいは観光で訪れた人。理由はさまざまですが、みんなが「下関」とつながっています。
二階席は静かで、誰も会話をしているわけではありません。しかし同じバスの中で同じ夜を過ごしていると、なんとなく仲間のような、不思議な安心感が生まれます。あの空気が、店長はとても好きでした。
しかし、そんなエアロキングも、もう新しく作られることはありません。国産の二階建てバスはすでに製造が終了してしまいました。エアロキングの生産が終わってから、すでに十数年が経ち、実車も少しずつ引退していっています。
もちろん現在でも、日本の高速バス路線には二階建てバスが走っています。ただし、その多くは海外製の車両です。性能は優れていますし、ヨーロッパの街並みにはよく似合うデザインなのでしょう。
けれども、店長にはどうしても、あのヨーロッパ風のスタイルが日本の風景にしっくりと溶け込んでいるようには見えません。日本の高速道路、日本のサービスエリア、日本の街並みには、やはりエアロキングのような国産車のデザインがよく似合っていたように思うのです。
だからこそ、模型を見るとつい手が止まってしまいます。小さな模型の中に、あの巨大な二階建てバスの姿が再現されていると、つい当時のことを思い出してしまうのです。
夜の下関を出発し、静かな車内で過ごす長い時間。気がつくと、朝の光の中に東京の街が見えてくる。
あの日のエアロキングの旅が、今では少し懐かしく感じられます。

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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260311105047/</link>
<pubDate>Wed, 11 Mar 2026 11:20:00 +0900</pubDate>
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<title>娘への愛ゆえに犯してしまった過ちだが、これはまさしく父娘愛の結晶～ビオランテ</title>
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今日、まつり堂模型店にフジミ模型の「ビオランテ」キットが入荷しました。税込5800円です。怪獣キットは、正直に言えばガンプラほど回転が速い商品ではありません。<brdata-end="159"data-start="156"/>ウォーハンマーの新製品のように予約で埋まる世界でもない。<brdata-end="190"data-start="187"/>それでも、私はこのキットが入荷すると、どうしても語らずにはいられなくなるのです。
なぜ模型屋が、怪獣の、しかもビオランテについて、こんなにも熱くブログを書くのか。理由は単純です。ビオランテは「造形がすごい怪獣」だからではありません。<brdata-end="314"data-start="311"/>「人気があるから」でもありません。
それは、物語を内包した存在だからです。
模型店という場所は、単にモノを売る場所ではないと私は思っています。<brdata-end="394"data-start="391"/>そこには、物語を売る側面がある。そしてビオランテほど、“物語を背負った怪獣”は他にいないのです。
1989年公開の『ゴジラvsビオランテ』。<brdata-end="497"data-start="494"/>そこに登場するビオランテは、破壊の象徴として生まれた怪獣ではありません。彼女は、父娘愛から生まれました。
娘を永遠に残したいという、あまりにピュアな動機
物語の中心人物は、生物工学者の白神源壱郎博士。彼はテロによって最愛の娘を失います。突然の別れ。<brdata-end="712"data-start="709"/>何も伝えられないまま、永遠に断ち切られてしまう親子。
博士は、娘の遺伝子を植物に組み込み、存在を永遠に残そうとします。<brdata-end="775"data-start="772"/>そこへゴジラ細胞が融合し、ビオランテが誕生する。
倫理的には禁忌です。<brdata-end="814"data-start="811"/>科学者として越えてはならない一線。

遺伝子とは情報です。<brdata-end="957"data-start="954"/>その人が確かに存在した証でもあります。だからこそ、<brdata-end="985"data-start="982"/>「娘の遺伝子を消したくない」<brdata-end="1002"data-start="999"/>という博士の願いは、科学者としてはあまりに自然で、あまりにピュアなのです。
なぜ私はビオランテに心打たれるのか
ビオランテが芦ノ湖に静かに佇む姿。あの場面を思い出すたび、私は胸が締めつけられます。それは怪獣ではない。<brdata-end="1127"data-start="1124"/>そこに見えてしまうのは、博士の愛した娘さんの姿なのです。
異形の植物怪獣へと姿を変えても、その体内には確かに遺伝子がある。<brdata-end="1192"data-start="1189"/>娘の存在の痕跡が、そこにある。別れを告げることもできず、永遠に引き裂かれてしまった父娘。<brdata-end="1241"data-start="1238"/>その悔しさ。<brdata-end="1250"data-start="1247"/>その悲しさ。
湖面に浮かび、微動だにしないビオランテの姿に、<brdata-end="1284"data-start="1281"/>私はその感情を重ねてしまうのです。怒りではない。<brdata-end="1313"data-start="1310"/>破壊衝動でもない。ただ、存在してしまった悲しみ。だからこそ、ビオランテは私にとって「怪獣」という言葉では収まりきらない存在なのです。
ビオランテの最期と、科学者の良心
物語の終盤、博士は自らの研究を止める決断をします。愛から始まった実験が、世界を脅かす存在へと変わってしまった。<brdata-end="1471"data-start="1468"/>娘を守りたいという願いが、娘を怪物として苦しませてしまった。そこで博士は、父としてではなく、科学者としての責任を選ぶ。
科学は力です。<brdata-end="1544"data-start="1541"/>そして力には責任が伴う。自ら生み出した存在を制御できないと悟ったとき、<brdata-end="1584"data-start="1581"/>博士はその暴走を止める側に立つ。それは愛を否定したのではありません。<brdata-end="1623"data-start="1620"/>むしろ、娘をこれ以上“怪物”として縛りつけないための選択だったのではないか。
ビオランテは最期、光の粒となって空へ昇っていきます。あれは消滅ではなく、解放に見えます。そこには、科学者としての良心と、父としての祈りがあったと思うのです
。だから模型屋はビオランテを語る
模型とは、形を作る行為です。しかし、形の奥にある物語を知ったとき、<brdata-end="1804"data-start="1801"/>その模型は単なるプラスチックの集合体ではなくなります。
フジミのビオランテを組むとき、<brdata-end="1851"data-start="1848"/>触手の一本一本を接着しながら、<brdata-end="1869"data-start="1866"/>湖に佇む姿を思い出す。あの怪獣は、父娘愛の結晶だったのだと。
まつり堂模型店は、ただ商品を棚に並べるだけの場所ではありません。<brdata-end="1938"data-start="1935"/>そのキットが背負っている物語を、一緒に味わう場所でありたい。だから私は、ビオランテが入荷すると、どうしても語ってしまうのです。
怪獣の中で、最も人間らしい怪獣。娘への愛ゆえに犯してしまった過ち。<brdata-end="2043"data-start="2040"/>しかしそこにあった感情は、間違いなく本物だった。
フジミのビオランテは、ただの怪獣キットではありません。<brdata-end="2099"data-start="2096"/>それは、父娘愛という物語を手のひらに載せる模型なのです。店頭で、ぜひ箱を手に取ってみてください。<brdata-end="2152"data-start="2149"/>そこには、恐怖ではなく、静かな愛の物語が封じ込められています。
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<link>https://matsurido.shop/blog/detail/20260226131122/</link>
<pubDate>Thu, 26 Feb 2026 13:18:00 +0900</pubDate>
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