【歴史が残る海辺へ】若松の軍艦防波堤と、模型で出会う「冬月」
2025/05/28
北九州市若松区、響灘の海岸沿いに、ひときわ異彩を放つ防波堤があります。
それが「軍艦防波堤」──実際に使用されていた駆逐艦が、そのまま防波堤として使われている、全国的にも珍しい戦争遺構です。
使われたのは旧日本海軍の駆逐艦「柳」「涼月」「冬月」の三隻。その中で現在も実際に見ることができるのは「柳」のみとなっています。
駆逐艦「柳」──戦後の役割を果たし続ける艦影
「柳」は、第一次世界大戦後に建造された旧式の駆逐艦。老朽艦ながら太平洋戦争末期まで現役を続け、終戦後、解体されることなくそのまま堤防として第二の役目を担いました。
現在の「軍艦防波堤」では、その船体をいつでも見学可能。
周囲はコンクリートでしっかり整備されており、釣りスポットとしても人気を集めています。
朽ちゆく鉄の姿は、戦争の記憶とともに、海とともに生きる静かな時間を今も刻み続けています。
「冬月」──最期まで戦い抜いた駆逐艦の姿を模型で
「冬月」は、秋月型駆逐艦の一隻として1944年に就役。対空戦闘に優れた艦として、レイテ沖海戦、大和の沖縄特攻にも参加し、終戦時には生き残った数少ない艦でした。
戦後、涼月・冬月もまた防波堤に使用されましたが、現在は地面の下に埋まっており、その姿を直接見ることはできません。
しかし、その雄姿をもう一度手にできるのが「模型」です。
「冬月」に出会える模型店──まつり堂模型店へ
山口県下関市の「まつり堂模型店」では、1/700スケールのウォーターラインシリーズを豊富に取り揃えています。
中でも、駆逐艦「冬月」のキットは、戦争遺構に心を動かされた方にぜひ手に取っていただきたい逸品です。
模型はただの趣味ではありません。
手を動かしながら、歴史を学び、かつての時代を想像するきっかけとなります。
店頭では、艦船模型の選び方から組み立て・塗装のアドバイスまで、模型歴数十年のスタッフが丁寧に対応いたします。
歴史を見て、模型で手にする。週末の小さな旅へ
まつり堂模型店から、軍艦防波堤のある北九州市若松区までは車で約1時間。
模型を手にしてから歴史の現場へ向かうもよし、堤防を見てから模型でその姿を再現するもよし。
戦争を知らない世代にも、模型を通じて「戦争遺構に触れる体験」が生まれるかもしれません。
まつり堂模型店は、毎朝9時から夜21時まで営業(火曜定休)。
あなたの“知りたい”と“つくりたい”を応援します。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
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まつり堂模型店
住所 : 山口県下関市幸町1-9 永冨ビルⅡ101
電話番号 :
083-292-7306
FAX番号 :
083-292-7306
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