まつり堂模型店

猫は猫耳にどうして反応するのか

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猫は猫耳にどうして反応するのか

猫は猫耳にどうして反応するのか

2026/05/25

くろろ社長が人生で一番驚いた日

まつり堂模型店の社長は猫です。
名前は「くろろ」です。全身はもちろん、肉球まで黒いので「くろろ」です。
朝と夕方と閉店間際、一日三回、店にのそのそとやってきます。

ある日。 いつもは頭にヘッドドレスをつけているモデラーメイドのねろこさんが、ふと思いついて「猫耳カチューシャ」を装着して接客をしていました。そこへ、いつものようにのそのそ現れたくろろ社長。

「ハッ!!」とメイドねろこさんの異変に気付き、その瞬間でした。 くろろ社長の目が、信じられないほど真ん丸に見開かれたのです。 しかも明らかに様子がおかしい。 腰を低く落とし、完全に警戒モード。 視線は、ねろこさんの“猫耳”に釘付け。

「えっ、お前誰!?」

……たぶん、猫語に翻訳するとそんな感じだったと思います。

人間から見ると、「カチューシャを付けただけ」です。 しかし猫にとっては、そう単純ではありません。

昔取った杵柄、サイエンスコミュニケーターの経験を活かして調べてみましたところ、実は猫は、人間の顔を“細かく認識している”というより、「全体のシルエット」や「いつもの特徴」で相手を判断しているらしいのです。

つまり、 「いつもの人間の頭の形」が突然変化すると、猫の脳内ではかなりの異常事態になるのです。

しかも猫の耳というのは、猫同士のコミュニケーションで非常に重要な部位のようです。 耳の向き、角度、大きさは、「敵意」「警戒」「親愛」など多くの情報を表現します。 つまり、猫から見ると“頭の上に猫耳が増えている人間”は、かなり意味不明な存在なのです。

さらに猫は「動物らしい輪郭」に非常に敏感です。これは野生時代の名残で、耳の形や頭部シルエットは、生き残るための重要情報だったからです。

人間側は「かわいい〜!」で済ませていますが、猫側からすると、
「人間なのか?」
「猫なのか?」
「敵なのか?」
「新種なのか?」
「メイドに耳生えた!?!?!」

……脳内が軽くパニックになっている可能性があります。

特にくろろ社長は、普段からねろこさんを「いつもの安全な人間」として認識していたのでしょう。 だからこそ、“頭の形だけ急に猫化した”ことに強烈な違和感を覚えたのだと思います。

猫は意外と、「見た目の違い」に敏感です。 もし皆さんも猫耳カチューシャを付けて猫に会うときは、突然現れず、まず名乗ってあげたほうがいいかもしれません。 少なくとも、くろろ社長にはかなりの衝撃を与えるようです。

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