よくできすぎた販促の話
2026/10/12
店頭の AAAヴンダーの破壊力
まつり堂模型店の店頭には、ねろこさん力作の「AAAヴンダー」を展示しています。
緻密な筆塗りによる全塗装。細かなところまで、じっくり見ていただきたい一隻です。
実際、お客様も足を止め、しげしげと眺めてくださいます。
「すごいですねえ……」
ありがとうございます。そうでしょう、そうでしょう。
店長としても、うれしい瞬間です。
そして、次のひと言。
「自分には無理だなあ」
……そちらに着艦しましたか。
こちらとしては「かっこいいな、作ってみたいな」と思っていただければ、と展示しております。ところが、完成度が高くなるほど、お客様の中でヴンダーが遠ざかっていく。
発進準備は万全なのに、箱が店から発進しません。
どうやら店長は、模型の魅力と一緒に、知らず知らずのうちに「合格基準」まで展示してしまったようです。
でも、このヴンダーは完成見本であって、提出見本ではありません。
同じように塗らなくても大丈夫。
素組みで形を楽しんでも、気になるところだけ色を足しても、ご自身の一隻になります。
完成した模型を眺めて「ここ、かっこいいな」と思えたら、それはもう十分に楽しい模型時間です。隣にねろこさんが立って、採点することもありません。
ねろこさんのヴンダーは、どうぞ遠慮なく感嘆のため息とともにご覧ください。そして「自分なら、どう楽しもうかな」と考えていただけたら、店長はうれしいです。
……とはいえ、力作を見てキットが売れなくなるとは思いませんでした。ヴンダーが創作意欲を破壊する攻撃力はすごすぎます。